飛龍山賢忠寺跡・首貸せ地蔵尊ひりゅうざんけんちゅうじあと・くびかせじぞうそん

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飛龍山賢忠寺跡・首貸せ地蔵尊

明治3年から4年にかけて吹き荒れた松本藩の廃仏毀釈の政策によって賢忠寺は廃寺となった。現在賢忠寺跡に案内板が設置
されており、奥が墓地になっている。墓地入り口右側に「首貸かせ地蔵尊」がある。この地蔵尊は水野氏が三河から運んで安置したものといわれている。伝承によれば、この地蔵尊の付近に住んでいた子供が朝夕信心して供養を怠らなかった。ある夜、強盗がこの家におしいり家族を惨殺して
家財を持ち去ったが、この子供だけが助かった。翌朝地蔵をみると地蔵尊の首が切られていた。誰いうとなく地蔵尊を身替わり地蔵と呼ぶよ
うになったという。
案内板には「この地蔵の首を借りて行って祈願すると子供の病が治るというので首は方々へ借りられていった。たまたま首を返さない人が
いて長く首なしでいたが近くの石工が新しい首を造ってさしあげた」と書かれている。(出典:国宝松本城を世界遺産に

 

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2019.5.21 ※経年変化により、記事の内容と現在の状況は異なる場合があります