2008年1月13・14日の上高地の様子

2008.1.20
58

2008年1月13日14日の上高地の様子を報告します。地元のガイド高野さん(高野山岳ガイド事務所)のツアーに参加しました。ラッキーなことに参加者は友人と私の二人だけだったのでゆっくりとぜいたくなツアーでした。
穂高連峰こんにちは!
13日釜トンネル入口8:00から歩き始めました。トンネルを抜けると・・・あれ?雪は?冬の上高地は初めてで雪をかき分けて行くのだろうと想像していましたが、雪の少なさにびっくりしました。除雪されている箇所は雪ではなく氷の状態でした。滑り止めにスノーシューを履いている人もいました。靴だけでは不安な方はアイゼンを履くと良いでしょう。
13日大正池からの眺め
いつもはバスやタクシーで素通りしてしまう大正池ですが、降りて見るとここからの眺めは素晴らしい!
夏に比べると梓川の水量は少なくなり、川岸は凍っているので中洲まで渡って景色を眺めることもできました。

河童橋 冬でも人がいる雪に映える赤い枝

奥が冬季小屋
徳沢園には14:40に着きました。冬季小屋(?0263-95-2508)では食事の提供はありません。お客さんが少ない場合は作っていただけるようですが、土・日・祝日などは自炊しなければなりません。今回はガイドの高野さんが食材を運んでくれて料理してくれました。夕食は鍋、朝食は雑炊でした。おいしい上に体がポカポカ温まりました。この日の宿泊は9人でした。外にはテントで過ごしている人もいました。
小屋の番人萩谷さんの話では、12日には上高地でも雨が降り雪が溶けてしまったそうです。それまではスノーシューで歩くのにとても良い雪の状態だったらしいです。同宿していた乗鞍のODSSの方も12日には乗鞍も雨だったと言っていました。
14日の朝
14日の朝、食事を済ませてから朝日に染まる明神岳や穂高連峰を期待したのですが、生憎の曇り空でかすかに染まるだけでした。
凍った川を歩く
徳沢園8:30出発。梓川が凍っているので川は広い道の状態です。スノーシューは履かずに靴で川を歩きました。雪の上は薄く氷が張り、歩くたびに割れる氷の音を楽しみながら進みました。明神に近づくと水の流れる音が聞こえてきました。徳沢園の小屋の方はここまで水を汲みに来るそうです。冬の小屋の水はとても貴重です。

明神池二の池自然の成せる業
明神池10:10 誰もいません。池の氷には不思議なものが・・・霜でしょうか?白い羽虫のようです。
ぜいたくな昼食時間
川が凍っていると夏にはない広場も現れます。太陽の光をいっぱい浴びながら昼食。青い空と白い穂高連峰が互いに美しく映える光景を眺めながらお腹も心もおいしい昼食でした。

河童橋付近からの眺め 穂高連峰河童橋から見る焼岳
河童橋付近からの眺め


上高地バスターミナルも夏のにぎやかさが嘘のように静まり返った冬の様子。西穂高方面の丸山に目を向けると、白い雪に黒い点々の人の姿が見えました。
14日の大正池からの眺め
大正池からの眺め。すっきりと晴れた空に浮かぶ穂高連峰が本当に美しい。
15:00 釜トンネル入口着。

写真では景色の美しさが十分に伝わらずとても残念です。冬の上高地もとても素敵です。十分な装備で満喫していただきたいものです。上高地の夏の登山道には雪崩の跡がありました。道があるから大丈夫とは言えません。地元の山岳ガイドのツアーなどに参加することをお薦めします。木道なども雪に埋もれているとわかりづらく落とし穴のように足が落ちてしまうので注意してください。
山岳ガイド
高野山岳ガイド事務所
ODSS(アウトドアサポートシステム)
NPO法人やまたみ  など

上高地へのアクセス(冬の場合
マイカーの場合:沢渡に駐車(駐車料金は冬期は無料)してバス(バス停 中の湯で下車)または釜トンネル入口までタクシーを利用。
公共機関利用の場合
松本電鉄バス 松本高山線 バス停「中の湯」下車
松本電鉄バス 松本新穂高温泉線 バス停「中の湯」下車
濃飛バス 松本線 バス停「中の湯」下車
当サイト内の記事「冬の上高地へのアクセス方法」もご参照下さい。