2017/08/18 セイジ・オザワ松本フェスティバル ウェルカムパーティー
オーケストラコンサートAの初日公演のあと、ホテルブエナビスタにて、協賛社、協力団体、出演者、スタッフなどを集めてウェルカムパーティーが開かれました。
指揮者のファビオ・ルイージさんを始め出演者の方々は、90分にも及ぶ長いマーラーの交響曲第9番の演奏の後、会場に駆けつけてくれました。
サイトウキネン財団理事の神澤陸雄氏より、主催者代表としてのあいさつがありました。
「SKF、OMFを通じて、1年として休むことなく、26年間継続してきました。中でも力を入れている『小学生向けの教育プログラム』は始めて生のオーケストラの響きを聴く経験をし、26年たってその子どもが親になり、その子どもが演奏し歌を歌うという形で世代を超えて繋がっているのがフェスティバルの特徴である。継続出来ているのは、多くの方々の多くの方々の支持されてこそ。小澤総監督の26年前の言葉『このフェスティバルをこの地でかけがえのない宝物にしたい』は実現されてのではないか」
阿部守一長野県知事より地元歓迎 あいさつがありました。
「8月は祈りの月。人間は、本来支え合い助け合うものであり、それを後押しをするのが、すぐれた芸術・文化である。音楽の力を通じて、多くの人たちのつながりをつくり平和な世界が作られることを願っています。」
小澤征爾総監督より、スピーチがありました。いまにも指揮を始めそうなくらい気迫がこもった立ち姿でした。
「サイトウキネンオーケストラは、斉藤秀雄先生が亡くなって10年たって作ったオーケストラ。秋山(和慶)君、飯守(泰次郎)君ら指揮者がいたことを思いだして感無量です。本日の演目のマーラーの交響曲第9番は、29年務めたボストン交響楽団の最後の曲で因縁の曲のように思います。4楽章は特に難しくて、作曲者が世の中にバイバイをするのを意図して書いた曲。指揮者も演奏者も素晴らしかった。」
今回で4年連続で客演での指揮はSKF・OMF史上初となる、指揮者のファビオ・ルイージさん。これまでは、オペラ「ファルスタッフ」、マーラーの交響曲第5番、マーラーの交響曲第2番、そして今年のマーラーの交響曲第9番を指揮してきました。ルイージさんからも一言ありました。
「こんなに何回も私を呼んでくれるのは小澤さんは私のことが好きなんだろう、と思っていてとてもしあわせだ。小澤先生のことは心から尊敬しています。」
菅谷昭松本市長の乾杯のご発声の前のスピーチ。
「小澤征爾総監督は、メンタルに比重があって、フィジカルなものとのバランスが崩れ体調を崩されている。今年は、メンタルとフィジカルとうまく組み合わせて、今年のOMFが何事もなく成功することを祈っています。」
「長丁場になりますが、OMFが大成功に終わりますこと、本日ご列席の皆さまのご健勝とご多幸を祈念して乾杯!」
【市民記者 野尻】