OMF 子どものための音楽会 特別篇 

2018.9.1
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OMF 子どものための音楽会 特別篇 

マーカス・ロバーツ・トリオによる障がいを持った子どもたちを対象に行う教育プログラム「子どものための音楽会 特別篇」が開催されました。
初めての開催で、盲の米国人ピアニスト マーカス・ロバーツが率いるジャズ・トリオが演奏をしてくれました。

参加したのは、長野県内の特別支援学校(盲学校、ろう学校、養護学校)に通う子どもたち。6校11学部 243名(生徒154 名/引率89名)の皆さんが演奏を聴きました。
合計200人余におよぶ子どもたちが、まつもと市民芸術館にあるオープンスタジオで生演奏を聴きました。
最初の曲を聴いた後、まずピアノのマーカス・ロバーツがベースのロドニー・ジョーダンを紹介、
そしてロドニーがドラムスのジェイソン・マルサリスを紹介しました。楽器の紹介もしてくれました。
  
子どもたちに「ジャズの手拍子の取り方はシンコペーション・スウィングといって、2拍目と4拍目。一緒に手をたたいたり、足を鳴らしたり、うなづいたりしてみよう。僕と同じように目が見えない子は、こちらから出す手拍子の合図が見えないと思う。その子たちは、しっかりと周りの音を聞くんだよ」と声をかけジェイソンの合図で手拍子を打ちました。

ジャズはコール&レスポンスと言って、たとえば「おなかすいた?」「うん、ママ、ダッド」と言った会話を音にしています。
ピアノがベースやドラムに呼びかけ返事を返す。
そしてマーカスが「この世の中には難しいこともたくさん。障害を抱えて暮らすことはたくさんの困難を乗り越えて行かないといけない。
ぼくたちが頑張らなければとかたりました。小さくても、大きくても一つ一つの成功をいわう。ロバートが使っている器械は点字をメモとして読めるようになっている。22年前は考えられなかった。できなかった事ができるようになっていく。だから戦い続けよう」と語りました。

プログラムが終わり、拍手で見送られたトリオ。

外で出てくる子どもたちを待っていて握手したりいっしょに写真をとったりしました。
 

【演目】
It Don’t Mean a Thing if It Ain’t Got that Swing(スイングしなけりゃ意味ないね)
Mack the Knife(マック・ザ・ナイフ)
When the Saints Go Marching In(聖者が街にやってくる)
New Orleans Blues(ニューオーリンズ・ブルース)
The Duo(ザ・デュオ) ※マーカス・ロバーツ・トリオ オリジナル曲
Cherokee(チェロキー)
I Got Rhythm(アイ・ガット・リズム)

【参加校】
参加校:
松本盲学校 生徒13名(小学部5名 中学部6名 高等部2名)/引率14名 計27名
松本ろう学校 生徒10名(小学部10名)/引率10名 計20名
松本養護学校 生徒71名(中学部30名 高等部41名)/引率35名 計106名
長野養護朝日教室 9名(高等部9名)/引率3名 計12名
諏訪養護学校 37名(小学部7名 中学部10名 高等部20名)/引率18名  計55名
須坂支援学校 14名(中学部14名)/引率9名 計23名