時計技師の方に教わった「松本市時計博物館」の魅力!博物館の日に出かけて来ました。

2018.9.21
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時計技師の方に教わった「松本市時計博物館」の魅力!博物館の日に出かけて来ました。

第20回松本市博物館の日

毎年9月21日は、「松本市博物館の日」で市内14か所の博物館を無料で入館することが出来ます。

入口で本日の記念の粗品を頂きました!(なくなり次第終了)

博物館の日イベント

受付で本日のイベント「時・時クイズ」の紙と鉛筆を受け取りいざ館内へ

クイズに正解すると松本まるごと博物館のオリジナルグッズがもらえます。
外れでも参加賞もあります。

クイズのヒントにあった「西洋時計」コーナーで4時が、「Ⅳ」の文字盤を探していたところ

時計博物館職員の方に声をかけられました。

 

時計博物館常任時計技師の方に教わる時計博物館の魅力

フライパン時計

クイズの質問は、文字盤の4時の数字が、ローマ字の「Ⅳ」を使用している時計があります。
その時計の名前は何でしょうか。

答えは、「フライパン形時計」でした。

時計技師の方が逸話をお話ししてくれました。

フランスの王様シャルル5世は、ドイツ人の技師を呼び寄せ時計を作らせていました。
完成した時計の文字盤を見て、自分が5世なので、Ⅴ からⅠを引くのが気に障り、Ⅲ にⅠを足して IIII を用いて作り直すよう時計師に命じたという逸話があるそうです。

以降時計は、ローマ数字を使用せず、アラビア数字が多く使われるようになったそうです。

驚きの仕事ぶり

ローリングボールクロック

松本市時計博物館は、
本田親蔵(ちかぞう)氏(1896~1985)は、生涯をかけて収集した貴重な和洋の古時計コレクションを、人々に永く親しんでいただきたいと願い、松本市に寄贈されました。当時は、松本市立博物館に置かれていましたが、平成14年、松本市時計博物館が開館しました。

時計博物館には、専任の時計技師の方が3名いて、毎朝交代で2名が、1時間かけて時計の点検をされています。

ローリングボールクロック

 

こちらの時計は、「ローリングボールクロック」で、本田氏が作られた時計です。
玉が、転がり往復すると1分

 

この時も、時計の調子が悪く、時計技師さんが、お手入れをされ時計を直していました。

グランドファザークロック

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「グランドファザークロック」という名前の時計の意味を教えて頂きました。
重りで針を動かし重りの長さが、180㎝~200㎝以上の長さを持つ時計の名称で
180㎝以下の時計を「グランドマザークロック」と呼ぶそうです。

展示品は、19世紀フランス製とレリーフが美しいものは18世紀イギリス製です。
イギリス製のものには、真ん中に小さな□があり、そこに日付の文字が表れています。

 

松本城主の時計

江戸時代 松本城の中には、「時計の部屋」があったと古い間取り図に示されています。

時計が時を刻むと太鼓門の太鼓を鳴らします。その音を聞いたお寺では、

鐘をついて、人々に時刻を知らせたそうです。

 

 

9月21日松本市博物館の日

時計技師さんに、本当に楽しくて興味深いお話しを沢山伺うことが出来ました。