成瀬政博デザインの井上百貨店包装紙

2010.7.3
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成瀬政博デザインの井上百貨店包装紙

松本ではお馴染みの井上百貨店の今の包装紙やショッピングバッグ、8年前は違うデザインだったことを忘れているほどです。
今のパッケージのデザインは成瀬政博さんによるものです。2004年1月2日から使われています。
成瀬政博さんと言えば週刊新潮の表紙絵を1997年4月3日号から連載されています。ファンの方も多いのではないでしょうか?

私は井上百貨店の包装紙や手提げ袋が成瀬さんデザインだとは知らなかったのですが、仲間から教えてもらい改めて見てみると成瀬さんの温かさが感じられます。

さてさてこのデザインになったいきさつは何だったのでしょうか?
井上百貨店宣伝企画部宣伝企画課を訪ねパッケージデザイン一新にあたり当時書かれた資料を見させていただきました。
そこに書かれていたことを一部紹介します。

井上は次の世代に伝えていきたい「環境」、「自然」という根源的なテーマをモチーフに、包装紙をはじめとするパッケージ類のデザインを一新することにいたしました。
社会に貢献する企業として、豊かで夢のある未来への願いを井上の顔とも言えるパッケージ類のリニューアルに託しました。
制作にあたっては、長野県在住で「週刊新潮」の表紙絵でお馴染みの画家、成瀬政博氏にデザインをお願いしました。信州の自然を知り尽くした氏ならではの素晴らしい作品に仕上がったと自負いたしております。
      ~ 代表取締役社長 井上保さんのあいさつから一部抜粋 ~

そして成瀬さんからは下記のコメントが寄せられていました。

井上百貨店の包装紙とショッピングバッグのリニューアルにあたり、青と赤の2色を選定いたしました。
大都会・大阪から北安曇郡松川村にアトリエを移した私は、信州の豊富な水や清流、雪に加え、純粋さ(ピュア)を青に、大地や情熱や人の温かさを赤にイメージいたしました。
包装紙は、青と赤の「木」にランダムに見える形の法則性を持たせ、INOUEのロゴを配置、ショッピングバッグは、整列した「木」が林や森に進化してゆく様を空白部分に感じていただけるように配置いたしました。
「スローライフ・スローフード」という新しい概念の時代に、環境を大切にと言う企業のメッセージを込めたつもりですので、デザインの中に「安らぎ」、「温かさ」、「環境」、「普遍的なライフスタイル」等を感じていただければ幸いです。
      ~ 以上、成瀬政博さんのコメント ~

7年経った今でも包装紙から受けるメッセージは同じように感じられますね。

井上百貨店のお土産おすすめ品!
「井上百貨店で買える松本のお土産でおすすめのものは何ですか?」と尋ねたところタイムリーなものがありました。

「二至娯兆」(にしごちょう)です。二至とは夏至と冬至のこと。娯兆とは兆しを楽しむこと。要約すると春夏秋冬を楽しむということのようです。
国産くるみの入ったゆべしで、井上百貨店初のオリジナル菓子です。12個入り、税込み1,350円。
1年かけて商品開発し、2010年6月24日に販売し始めたばかりです。
国産くるみのカリカリとした食感と良い風味を楽しめます。
地下1階食品売場で販売されています。同じ地下1階のおみやげ最適品コーナーでは松本市内、長野県内の品物がたくさんあります。ゆっくりじっくりご覧下さい。


井上百貨店
 長野県松本市深志2-3-1
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 地図 (松本駅から徒歩5分くらい)

成瀬政博 ミュージアムカフェ バナナムーン
 長野県安曇野市穂高有明3613-32 
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