まつもと湧水巡り「辰巳の御庭の井戸」緑町小さな憩いの公園
緑町 辰巳の御庭
辰巳の御庭は、旧松本藩「辰巳御殿」の一部でした。
天保6年(1835)「松本南北深志絵図」によれば、西郷宇右衛門(250石)の屋敷で、この屋敷が辰巳御殿です。屋敷の東側は東総堀で、土塁が築かれその上には土塀が設置されていました。
辰巳御殿は戸田光則(みつひさ)の父光庸(みつつね)が、弘化2年(1845)わずか治世9年で隠居したため日常の住居として造られました。
この東総堀は、明治になってから埋め立てられました。
上土通りに来るお客さんが買い物したり映画を見たあとで、飲食する場所として緑町は、大変賑わっていたそうです。
春になるとコヒガンサクラが咲き、街中で1番早く桜の名所になっています。
春は桜
辰巳の御庭
辰巳の御庭井戸
松本市街なみ環境整備事業平成6(1994)年度で公園は整備されました。
辰巳の御庭井戸
辰巳の御庭から北側の道を東に向かいます。
ゆるい坂になっていることに気がつきます。総掘りを埋め立て土を盛った地形の跡です。
「上土町」の由来はここから来ています。
外濠小路
外濠小路の標石があります。
外濠小路とは、松本城の総掘りの水を女鳥羽川まで流すために掘られた水路を暗渠にした小路です。この下に水が流れています。
本当は、総掘りがあった場所なんですが、なせか外濠小路を標石には彫られています。
詳しくは、「まつもと水巡りマップ2018」①お堀の水をたどる~後半 をご覧ください。
ナワテ横丁
洋菓子店の間の小路は、「ナワテ横丁」と標石に刻まれています。同じく小路の下に水が流れています。この先路はクランクになり、暗渠は終わり水路が現れます。縄手通りに出たら再び水路は閉じられ女鳥羽川へと水は流れ落ちます。
水路
角を右に曲がる
ぐるっと一周して「辰巳の御庭」へ到着します。
2018年3月全面改訂版として新たな「まつもと水巡りマップ」を作りました。
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