OMF ふれあいコンサートI~ロバート・マン メモリアルコンサート~
「ふれあいコンサートI~ロバート・マン メモリアルコンサート~」
開演前と後半の始まる前にマンさんの懐かしい映像が流れました。
SKFのころの指揮しているところやふれあいコンサートの様子、語りと音楽で奥さんと共演したときの写真などたくさん流れ、とても懐かしく感慨深かったです。
開演後マンさんの活動を追ったドキュメンタリー「Speak The Music」(アラン・ミラー監督/2013年)の映像が映し出されました。
映像の中で小澤征爾さんは、ロバート・マンさんを一言で表すとしたら「音楽の、室内楽の巨人」、かけがえのない、素晴らしい友人だったと語っていました。
これは販売しています。
若手演奏家の育成に力を注いだ故ロバート・マンさんを偲んで、
彼が創立より情熱を注いだ小澤征爾スイス国際アカデミーのメンバー5組20名による弦楽四重奏の演奏がありました。
●シューマン:弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41
ヴァイオリン:レベッカ・ローゼマン、クララ・メスプレ
ヴィオラ:ジョアネス・メルレ
チェロ:ジョナサン・ローゼマン
●ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ヴァイオリン:マリー=アストリッド・ウロ、藤瀬 有芽
アルト・ヴァイオリン:ララ・アルベサーノ
チェロ:蔡 幸涵
●ブラームス:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.51
ヴァイオリン:アリョーナ・バーエワ、クレマンス・ドゥ・フォルスヴィル
ヴィオラ:赤坂 智子
チェロ:マチェイ・クワコフスキー
●ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番 ホ長調 「ハープ」 Op.74
ヴァイオリン:キム・スーヤン、ジュリアン・ズルマン
ヴィオラ:ヴィオレーヌ・デスペルー
チェロ:キム・ブンジェン
●チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第3番 変ホ長調 Op.30
ヴァイオリン:岡田 修一、アレクサンドル・パスカル
ヴィオラ:カロリーナ・エレーラ
チェロ:ダリマ・ツィーレンピロヴァ
それからこの日のために来日したマンさんの娘 リサ・マン・マロッタさんによるスピーチがありました。
父はヴァイオリンに生きてきて、音楽家としても人間としても本物。
私のこころの目には父がにこにこ笑っているようにみえ、「音楽は喜びであるべきだ」と言っているのが聞こえると語りました。
スイスアカデミー20名とSKOメンバー11名による、33名の弦楽合奏。
曲目は小澤総監督が先月、奥志賀と東京でタクトをふったベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調Op. 135より第3楽章
アンコールとして演奏されたのはベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調Op. 130より第5楽章「カヴァティーナ」。
マンさんと関わった人たちにはとても思い出深い曲です。
観客数541名 多くの人が立ち上がって拍手を送っていました。
腰痛のため松本入りの日程を見送っている小澤総監督は、前日のリハーサルの時にスカイプを通じて
ふれあいコンサートI出演者全員とお話したそうです。「行きたかったけど行けなくてごめんね」と
そしてメンバー全員に激励を贈ったそうです。
開場ロビーには思い出の写真やマンさんの自筆のスコアーが展示されていて
懐かしそうに見ている人が多くいました。
マンさんの娘 リサ・マン・マロッタさんも展示された写真をカメラに収め、母に見せるのだとおっしゃっていたようです。
【出演者】
小澤征爾スイス国際アカデミー(20名)
【特別出演】
リサ・マン・マロッタ
[小澤征爾スイス国際アカデミー講師] 今井信子(ヴィオラ)、原田禎夫(チェロ)
[サイトウ・キネン有志メンバー] ヴァイオリン:後藤 和子、島田 真千子、白井 圭、三上 亮、城代 さや香、佐橘 マドカ、滝 千春、直江 智紗子
ヴィオラ:大島 亮、瀧本 麻衣子
チェロ:辻本 玲