戸谷峰(やまたみ登山講習)

レベル:
山行日: 2007.04.22
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戸谷峰(やまたみ登山講習)

戸谷峰とやみねは、松本市と上田市をつなぐ国道254号の三才山みさやまトンネル手前北側にある里山です。「峰」と言う名前ですが、三角点もあるりっぱな山です。ニリンソウなど山野草の花の宝庫で、眺望も良く、近年人気の山です。
今日は、開校したて、やまたみ登山学校の記念すべき第1回目の実習登山です。

松本からのアクセス方法

車:国道143号を北上、「六助池」交差点を右折して国道254号を走る。「三才山トンネル」(有料だが料金所まで行く前)のトンネル入り口手前右を気を付けて見ていると、小さな「三才山出合ドライブイン」がある。ここか、その先の帯所橋おびどころばしの手前に駐車
バス・タクシー:松本駅から鹿教湯温泉線バスで「三才山」下車、または浅間線バスで浅間温泉に行ってタクシー

集合

朝8時、ガイド4名、生徒14名が「三才山出合ドライブイン」に集合。まずは、コースの説明、持ち物の講習、ストレッチ体操。
一つ、勉強になったのは、ストック(杖)の使い方。ストックは、うまく使えば体への負担を減らせるが、使う場合は頼り過ぎると危険。特に、谷側に突いて体を支えようとすると、崩れたり滑ったりして転落することがあるそうです。なるほど。

出発!

体操が終わったら、いざ、出発! ここは、登山道として整備された道を歩くのではなく、送電線の点検用の道を歩かせてもらうことになります。登山に使う国土地理院の地形図にも載っていません。
まず、国道を歩きます。幹線道路なので、路肩を注意して進みます。3つ目の橋「野間沢橋」の手前に階段があり、そこがコースの入り口です。
いきなり、最初は急な狭い道です。ケヤキ・クルミ・ブナなどの雑木林で、春〜初夏は気を付けて見ると、ニリンソウなどのいろいろな山野草の小さな花が見られます。


ニリンソウ・野鳥・熊だな・・

30〜45分ほど登ると、「L71から73」の鉄塔への小さな標識があり、右に曲がります。分岐点の正面には「ニリンソウの谷」があり、4月にニリンソウが群生します。
鳥の声を聞きながら歩きます。右側が谷なので視界が良く、紅葉の時期は特に美しい所です。
再度標識があるので、鉄塔の方に左折して登ります。計3本の鉄塔毎に腰を下ろして休み、次の鉄塔を目標にして登るのが良いでしょう。
木に「熊だな」発見!熊が自分で木の上に作る木のソファーとのこと。教えてもらわないと単に鳥の巣か宿り木かと思って通り過ぎるでしょう。こんな時はガイド付き登山はいいですね。
こちらは、キツツキの巣穴です。
最後のL73の鉄塔の場所からは北側の視界が開け、天気が良ければ、後立山連峰・妙高山・四阿山・浅間山まで見えます。

山頂!

登り口から3時間で、ついに山頂!! この日は曇天でしたが、天気が良ければ、山頂から、槍・穂高、乗鞍などの北アルプスが見えます。
一緒に登った方の中には、長野市から参加された方もいました。ガイドの石塚さんによると、東信地区にはこのようなツアーがあまりなく、遠く東御市の方でやまたみ登山学校に登録されている方もいるとか。
そして、山頂では、サプライズが!ガイドさんがおもむろに山用のコンロと天ぷら油をリュックから取り出し、山菜のコゴミを天ぷらにして、頂きました。何とも美味!

下山は慎重に

山頂から下る前に、下りは、安心して事故が起きやすいので、次のようなことに注意すべし、ということを教わりました。

  • 下りは登りよりスピードが出やすく、事故になりやすい。膝にも負担がかかる。
  • 頂上であちこち見てる間に「3べん回ってワン」状態になり、下る道を間違えて大変なことになる人がいるので注意
  • 道で休憩する時は、上から人や石が落ちてくることも想定して広い安全な場所で休む。

参加者の声

佐々木さんご夫妻の談:山が好きで30年前Iターンし、地名に引かれて『穂高』に住んでいます。その後仕事が忙しくてなかなか登れませんでしたが、リタイアしてまた登り始めています。今日はとても勉強になり、楽しい1日でした。

参考になるサイト

jonen_akira.gif登山のイロハや山野草の花の名前や「熊だな」まで教わった素晴らしい里山ハイクでした。
【登山者・記事 常念あきら】