高ボッチ山 《冬期》

レベル:
山行日: 2008.01.14
95
標高:1665m
高ボッチ山 《冬期》

高ボッチ山は、美ヶ原と鉢伏山の南にあります。春〜秋は車で登れますが、冬は道路が除雪されずに原則通行止となり、手軽に冬山歩きができる山です。
高ボッチの山頂周辺は高原になっていて、高い木がないため展望がよく、視界が良い日には、北アルプス・中央アルプス・諏訪湖・富士山・八ヶ岳など360度の大パノラマを楽しめます。
高ボッチ高原では、春は山菜採り、夏は高山植物を楽しめ、8月第1土曜には草競馬も行われます。「高ボッチ」という面白い名前は、アイヌ語の「巨人」という言葉に由来していると言われていて、ダイダラボッチが腰を下ろして一休みした場所が高ボッチという伝説もあります。
高ボッチにはあちこちから登るコースがありますが、ここでは、松本市内の、厄除信仰で有名なお寺、牛伏寺からの登山道をご紹介します。
標高:1665m

松本からのアクセス方法

車:松本の東の山麓を走る県道63号、通称「山麓線」を塩尻IC方面に走り、右に中信松本病院を過ぎてすぐの信号を「牛伏寺」への標識に従って左折。山道を道なりに登る。牛伏寺の駐車場に止めさせて頂く(できればお寺の人に一言断わるか、お参りしてお賽銭をあげましょう)。
バス・タクシー:松本バスターミナルから松原台線バス「中信松本病院」バス停下車、徒歩約40分。または、村井駅からタクシー20分、

地図

牛伏寺駐車場〜車道(2時間半)

牛伏寺の手前で、車道にヘアピンカーブが2回あり、それで高度をかせいでいます。国土地理院の地図に載っている一般的な登山口は、この2つめのカーブを曲がって200メートルほど先の車道の脇の広場にあるようですが、この日は、牛伏寺の境内を抜けて鐘つき堂の奥の登山口(標高950m)から登りました。
この道は、細く、獣道が無数に交差しているため、間違えやすそうで、初心者にはあまりお薦めできません。
ただ、そのおかげで、今回はたくさんの動物の足跡に、動物たちの行き交いを感じながら歩くことができました。
途中で、尾根の末端からの登山道と合流し、結構傾斜のある道が稜線まで続いており、登り応えがあります。
稜線に出る少し手前に急登があります。登山道が凍っていると嫌な感じですが、ロープがあり、この日は表面に2日前に降った雪があったので滑らず登れました。
やがて右側が針葉樹林になります。モミの木でしょうか。クリスマスツリーのようで美しいです。途中で大きく枝分かれしたブナの巨木もあります。

車道〜高ボッチ山頂(1時間)

ようやく高ボッチと鉢伏山の間を結ぶ車道に出ました。これで登りはほぼ終わりです。
後はなだらかな稜線沿いの車道を南へ歩きます。逆に、北へ歩くと鉢伏山に行けます。冬期通行止の道路なのに自己責任で入れるらしく、写真を撮りに来た方たちの車と時々すれ違いました。
高ボッチ山荘を過ぎた辺りで左側に視界が開け、八ヶ岳方面が見えます。右側には「展望広場」があり、北アルプスと松本平(盆地)が見渡せます。
この日は、前夜に風が強かったのか、車道両側の木に美しい樹氷がたくさん見られました。
左の遊歩道に入り、草原の間を進むと山頂に行けます。山頂からは諏訪湖が見下ろせました。視界が良い日は富士山も見えるでしょう。

高ボッチ山頂〜崖の湯温泉(2時間)

崖の湯へ下りる道は、登山道もあるようですが、わかりやすくて近い林道を行きました。舗装された車道なので、積雪がなければ車道歩きの苦手な方には辛いかもしれません。林の中の道ですが、時々視界が開けて北アルプス穂高連峰を眺めることができます。
崖の湯温泉の情報はこちらをご覧ください。
車で来て、崖の湯から牛伏寺の駐車場まで戻る場合は、松本カントリーのゴルフ場の山側の道をたどります。

登山者の感想

jonen_akira.gif高ボッチも鉢伏山も車で行けるところなのであまり期待していませんでしたが、行って見て予想以上に素晴らしいところでした。素晴らしい樹氷と雪の白一面の世界と、青空に出会えました。
【登山者・記事 常念あきら・キルチャビうちの】