爺ヶ岳 チングルマの群生する山
今回は、北アルプス 爺ヶ岳 ジイガタケ を紹介します。
爺ヶ岳(ジイガタケ)は、富山県中新川郡立山町と長野県大町市にまたがる後立山連峰の山。標高2,670m。
北峰、中央峰、南峰の3峰からなる山で、南峰には、春、種蒔きをする爺さんの雪形が見られ、農耕の目安に利用されてきた事から「爺ヶ岳」の名前が付けられたそうです。
上の写真はチングルマと雷鳥です。
松本からのアクセス方法
<マイカーの場合> 松本市から、R147で大町へ向かいます。大町市に入ったら、黒部ダムの看板を目指します。大町温泉郷からどんどん上に登ります。
松本から約1時間半で、黒部ダムの扇沢駅の駐車場より900m程手前の扇沢橋のたもとにある、駐車場に車を無料で停めることが出来ます。
シーズン中は、いつも満車状態ですので、早めに行かれたほうが安心です。
<公共交通の場合>
JR松本駅から大糸線普通1時間 信濃大町駅下車
路線バスで信濃大町駅〜扇沢駅 40分
登山ルート 扇沢橋 登山口〜種池山荘〜爺ヶ岳中峰山頂〜
日帰り往復
下り 11時35分中峰出発〜12時40分種池山荘出発〜15時10分駐車場到着
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登り 5時間(休憩60分含む)
下り 3時間10分
朝早くにも関わらず、駐車場はほぼ満員状態でしたが、なんとか1台空きを見つけて車を停めて、いざ出発。45分ほどきつい登りを上がると、「八つ見ベンチ」があり、1回目の休憩です。ここからは、先週登ったばかりの「鉢ノ木岳」を対面に見ることができます。
「水平道」の看板のように、道にはいろんなところに名前が付けられています。
最初の2時間ほどは、単調な登りが続きます。その先は、2箇所ほど落石注意の看板や狭い崖っぷちの道を通りますので、お気をつけてください。
森林限界までに咲く花たち
2時間半ほど超えると、前方に種池山荘が見えてきます。
約3時間20分ほどで、山荘に到着です。
ここでは、有料トイレ(トイレ協力費100円)を支払い、トイレを借ります。
小屋の隣に小さな種池があります。(写真右)
種池山荘で、しばらく休憩した後に稜線に出て、頂上を目指します。
下からガスが上がっていて、周りの景色は見えたり見えなかったりです。
比較的なだらかな登りを、ゆっくり歩いていくと、雷鳥の親子を発見しました。
南峰を通り過ぎて、1度下った後にまた岩場の急斜面を登って中峰の頂上に辿り着きます。
稜線に出てからは、「ホンシャクナゲ」↑の美しい姿を見ることができました。
稜線に出てからは、チングルマのお花畑が続きます
白い小さな花が咲いた後に、中のがくが残り、きれいな羽のように風に揺れています。
登山者の感想
いよいよ8月に入り、登山シーズン真っ盛りになりました。ここ爺ヶ岳は、人気のルートで縦走する人もいて、とても大勢の人とすれ違います。
途中大変危険な狭い道もあるので、みんなで声を掛け合いながらすれ違います。そういうことも、シーズン登山のマナーの大切さを実感しました。
爺ヶ岳は、地元の学校登山も行われる整備の行き届いた比較的安全な登山道です。針ノ木岳や燕岳に比べると高山植物の種類は少ないですが、
ホンシャクナゲやチングルマなどの高山植物の可憐な美しさは、ここに来てよかったなあと心が和みます。
お天気が悪くても、山を歩ける素晴らしさは変わりません。
いつもお山に感謝です!
【登山者・記者 ビスタレけいこ】