日本3大雪渓のある 針ノ木岳
今回ご紹介するのは、針ノ木岳(ハリノキダケ)
日本3大雪渓(白馬岳、剣岳)の「針ノ木雪渓」を超えて歩く見所の多い山です。
針ノ木岳(ハリノキダケ)は、富山県中新川郡立山町と長野県大町市にまたがる後立山連峰の最南端の山です。標高2,821m。針ノ木峠を中心に蓮華岳と対峙しています。
松本からのアクセス方法
<マイカーの場合> 松本市から、R147で大町へ向かいます。大町市に入ったら、黒部ダムの看板を目指します。大町温泉郷からどんどん上に登ります。
松本から約1時間半で、扇沢の駐車場に到着します。
トロリーバス乗り場に1番近い駐車場は、段差になった駐車場の上2段は、普通車は1日1000円の有料になります。3段目と4段目は、無料です。
平日の、朝6時半にも関わらずほとんど駐車スペースはありませんでした。
<公共交通の場合>
JR松本駅から大糸線普通1時間 信濃大町駅下車
路線バスで信濃大町駅〜扇沢駅 40分
登山ルート 扇沢駅駐車場 登山口〜大沢小屋〜鉢ノ木雪渓〜鉢ノ木峠小屋〜頂上〜日帰り往復
8月1日(水) 快晴
朝6時半駐車場出発〜大沢小屋8時到着〜雪渓8時45分出発〜峠小屋11時15分到着〜頂上12時45分到着
下り 1時15分出発〜峠小屋2時10分出発〜扇沢駐車場 5時40分着
登り6時間15分 下り4時間25分
駐車場からすぐに、景色は一変して林道に入る。この山は水が豊富で花崗岩が侵食されて、昔谷であったはずのガレ場も多い。また、写真のような美しい川や沢が豊富に流れている。
1時間半ほど歩くと、大沢小屋に到着。ここでは、これからのきつい登りに備えて
しばし休息を取り、トイレをお借りする。
(トイレ協力費 1回100円)
小さな小屋ですが、おいしい水で作る珈琲が自慢
小屋から出て、約40分ほどで日本3大雪渓のひとつ、針ノ木雪渓に到着する。
ここで、アイゼンを装着。
大沢小屋でも、500円で軽アイゼンを借りることが出来ます。
今日のように、暑い日は雪渓歩きは、天然クーラー全開という感じで、雪からの冷たい風がとても心地よく、雪渓歩きの醍醐味を十分に味わえます。
約1時間半の雪渓歩きは、ひたすらゆっくり・ビスタレビスタレ
登り始めから、約4時間45分で針ノ木峠に到着
ここからの景色を眺めながら休憩です。小屋にも泊まる方は大勢います。
この峠は、下から見て、左に蓮華岳、右に針ノ木岳があり、1度に2つの頂上を味わえる最高の場所にある針ノ木小屋です。
今日のスペシャルは!!
雷鳥です。雛も3匹いました。めったに雷鳥を人前に姿を現しません。この日も私達以外には、誰もまわりにいなくて、帰りには、すでに姿を消していました。
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峠から頂上に辿り着くまでは、高山植物の宝庫です。
ここで、しばらく花達の姿をご覧ください。
頂上付近には、珍しい「ミヤマタンポポ」?が咲いていました。▲
2821Mの頂上に到着です。360度の大パノラマ 遠くに、八ヶ岳富士山も見えます。頂上のスペースは、狭いですが、展望の素晴らしさに寛いでしばらく景色を眺めて過ごしました。
直下には、黒部ダムが見えます。 ズバリ岳・爺ヶ岳が勇々しく連なっています。
お昼も1時を過ぎたので帰る準備をして、午後の傾き始めた太陽に照らされてこれからトコトコ下りです。
下て、初めてわかる急な道。結構足に堪えます。
下りながらも、花を撮影して楽しみます。
登山者の感想
松本が、梅雨明けした日に絶好のお天気の中の登山でした。
大雪渓歩きは、下から冷気が漂い快適でしたが、このコースは、時間のある人には、日帰りよりも2つの山を楽しむために、1泊が好ましいコースでしょう。
雪の上と晴天の空の下を長時間歩いたために、むき出しの腕はひどく焼けてしましました。日焼けに注意!
とにかく見所の多い山で、松本からのアクセスもよく、また近くの白馬岳や爺ヶ岳に人気を奪われるためか、シーズンでも比較的空いていて快適な山歩きを楽しめることと思います。
素晴らしい青空の下で、安全に登山が出来たことを空に感謝です!
【登山者・記者 ビスタレけいこ】