白馬乗鞍岳(栂池自然園入口〜白馬乗鞍岳〜白馬大池 往復)
白馬乗鞍岳と白馬大池 登山 を紹介します。
白馬乗鞍岳は北安曇郡小谷(おたり)村にあります。ガイドブックなどには標高2437mと書かれていることが多いのですが、地図を見ると2456mのピークと2436.4mの三角点もあります。どういうことなのか?登る前から疑問のある山でした。
白馬大池は同じく小谷村にあります。標高は2379m。魚はいないようですが、クロサンショウウオが見られるそうです。白馬乗鞍の近くなので乗鞍まで来たら池まで行って見ましょう。
出発地点 自然園駅(標高約1840m)
最高地点 白馬乗鞍岳(標高2437m)
松本からのアクセス方法
マイカーでは、国道147号線を大町方面に進みます。道なりに進んでいると大町市内で148号線に変わります。JR白馬大池駅で左折して栂池高原方面に行くとゴンドラ「栂池高原駅」の栂池駐車場(有料)に着きます。 JR千国駅近くで左折して県道433号線に入り道なりに行くと同じように「栂池高原駅」に着きます。松本からの所要時間は1時間30分くらい。
公共交通では、JR大糸線「白馬大池駅」または「白馬駅」で下車。(松本駅からの所要時間は1時間40分。特急だと1時間。)駅からはバスに乗って、バス停「栂池高原」で下車。目の前がゴンドラ「栂池高原駅」です。
紅葉シーズンの栂池高原駅
栂池高原駅から栂池自然園まではゴンドラとロープウェイを乗り継いで行きます。紅葉シーズンだったため通常より早く朝7時から運行されていましたが、運行開始前から乗客の列ができていました。運行時間は時期により変更するのでご確認下さい。
自然園駅〜天狗原 80分(小休憩含む)
自然園駅から5分くらい歩くとビジターセンターに着きます。ビジターセンターの近くにはトイレがあります。標高1840mなのに水洗、無料。ビジターセンターでは登山届けを受け付けてくれます。登山口はビジターセンターの脇にあります。
登山口から間もなく急な坂になります。この坂で後ろを振り返ると素晴らしい眺め!皆さんのお楽しみのために写真は載せないでおきます。この坂を過ぎると比較的安定した坂が続きます。10月初旬は朝は寒くても歩き始めるとすぐに熱くなります。度々立ち止まって服を脱ぎました。
天狗原に出る少し前に開けた場所があります。ここもすばらしい眺めです。ここを過ぎるととても急な坂があります。ここを乗り切れば天狗原まではなだらかです。
天狗原〜白馬乗鞍岳 60分
天狗原は標高2180mの湿原です。周辺は木道を歩きます。写真の中央の縦に走る線は白馬乗鞍岳に登る道です。
紅葉したナナカマドの中を通り抜けます。岩だらけでこのルートの中で一番急な坂ですが紅葉を楽しみながら登れるのでうれしくて苦しさを感じませんでした。頂上台地の手前は大きな岩がごろんごろんしています。灰色の世界です。ルートがわかりづらくなり、変な方向に進むと引き返す羽目にあいます。岩についている矢印を良く見て進みましょう。岩の間は大きな隙間もあります。じっと見ていると引き込まれそうな気さえしました。この岩場を抜けると再び緑の世界が広がります。ハイマツが茂る台地です。
白馬乗鞍岳〜白馬大池 40分
白馬乗鞍岳の山頂付近はハイマツなどの低木しかないのですが、台地と言ってもいいくらいなだらかで登山道は中心を突っ切るため眼下の見晴らしはあまり楽しめません。目線では小蓮華岳とその奥に白馬連山が見えます。
さて、頂上ですがいったいどこが本当の頂上なのかわかりません。頂上とされている標識よりも少し高い場所が近くにありました。通りかかった詳しそうな人に「頂上は一番高いところではないのですか?」と聞くと、「適当でいいのではないですかねぇ」と答えられました。白馬乗鞍岳はそんな感じでいいらしいです。とりあえず疑問は解決です。
頂上とされている地点から北西に向かうと下に白馬大池が見えてきます。白馬大池の向こうには朝日岳が見えます。頂上から池に下る道は、ゴロゴロの岩場です。池に見とれていると間違いなく転ぶと思います。気をつけてください。
白馬大池〜白馬乗鞍岳〜天狗原 90分
白馬大池は水辺で昼食を楽しんでいる人が大勢いました。日はさしていても風は秋のひんやりした感じでした。とても美しい眺めが気持よくて1時間もいました。
帰り道は池から頂上に登る時間のほうが短く驚きました。下る時には池に見入っていたせいもありますが、登山道の行き違いでしばし待つことが多かったせいかもしれません。。
天狗原に入る下りの道が木で覆われているため楽しくて、また引き返して登ったり降りたりしてしまいました。午後2時30分ごろだったので人通りも少なくなりこんな事も出来ました。
天狗原〜ビジターセンター〜栂池自然園駅 50分
ビジターセンターに着いたのは午後3時30分頃でした。この日の栂池ロープウェイは午後4時40分までの運行時間でしたが、早めに行ったほうがいいと思い栂池山荘で販売していたソフトクリームも食べずに栂池自然園駅に向かいました。・・・が、しかし栂池自然園駅にたどり着く前にすでに行列ができていました。
おまけ 栂池自然園駅〜栂の森駅 小走り35分
10分ほど列に並んで様子を見ていたのですが、列の進み具合とロープウェイの定員71人・乗車時間7分・列に並んでいる人数と残っている体力等々を考えて結局栂池ゴンドラリフトへの乗換駅「栂の森駅」まで歩くことにしました。後ろを振り返るとさらに列が伸びていました。目測ですが私の前には400人は並んでいたのではないでしょうか。並んでいる人たちに先を越されてなるものかと車道を小走りして下りました。下るにつれて大きくなる樹木を見上げながらまだ色の浅い紅葉を楽しみました。ロープウェイの下り線の終着駅「栂大門駅」に近付いたときに下ってくるロープウェイが見えました。ここで負けてはいけないと思い栂の森駅への登り坂をラストスパート。3人ほどに抜かされましたが、ほとんど並ばずにゴンドラに乗ることができました。紅葉シーズンは油断大敵です。
10月の3連休の中日だったため特に混んでいたのかもしれません。紅葉シーズンは余裕を持って計画することをお薦めします。
【登山者・記事 アルプスちえみ】