王ヶ頭・王ヶ鼻(ダテ河原コース)
美ヶ原高原は長野県松本市、上田市、小県郡長和町(ちいさがたぐんながわまち)にまたがる600haの台地。最高峰の王ヶ頭(おうがとう)は標高2034m。他に王ヶ鼻(おうがはな)標高2008m、茶臼山(ちゃうすやま)標高2006m、牛伏山(うしぶせやま)1990m、物見石山(ものみいしやま)標高1985m、武石峰(たけしみね)標高1973m、焼山(やけやま)標高1907mのピークがある。本州のほぼ中央、八ヶ岳中信高原国定公園の最北部に位置する。日本百名山のひとつ。夏は牛が放牧されています。最近は牧場内に鹿が進入しているようです。
今回紹介するルートは放牧地帯を歩きません。遠くに牛の姿を見ることはできます。
美ヶ原高原 三城荘〜王ヶ頭〜王ヶ鼻〜二人ノ小道〜三城荘 地図
アクセス方法
マイカーの場合:松本I.C.から国道158号線を東に向かい松本城方面に行きます。松本城のの北側の道を通りさらに東に向かいます。正面には美ヶ原が見えます。信号機「惣社(そうざ)」で右手方向に進みます。そのまま道なりに進み、途中で左折して林道よもぎこば線(アザレアライン)に入り三城(さんじろ)に向かいます。三城いこいの広場で車を停めます。
公共機関利用の場合:松本バスターミナルから松本電鉄バス「美ヶ原高原美術館線」に乗り、バス停「三城荘(さんじろそう)前」で下車。冬期は運休。問い合わせ先:松本電鉄 電話0263-32-0910
三城いこいの広場〜三城登山口〜林道〜ダテ河原 60分
三城いこいの広場から車道を下り、三城荘登山口から登り始めます。高木が生い茂り涼しく心地よいゆるやかな上り坂です。林道は日が差し込んで明るい道です。
ダテ河原〜王ヶ頭 70分
ダテ河原には砂防堤があり、腰掛けて休むのにちょうどいい岩があります。ダテ河原から上は今までとちょっと違う趣になります。坂もきつくなり、登山道の脇は苔のついた岩が多く見られます。さらに登っていくと樹林帯を抜けて素晴らしい眺めが楽しめます。ぐんぐんと登るので(急な上り坂)、坂を折れ曲がるたびに面白いほど光景が変化していきます。遠くの見えなかった山が次々に姿を現します。この日は富士山まで見ることができました。王ヶ頭に出る直前の坂はガレ場なので足元に注意してください。
王ヶ頭〜王ヶ頭ホテル〜王ヶ鼻 40分
王ヶ頭に出てしまえば広い台地のためほとんど平らのような状態です。
王ヶ頭ホテルのメニューの看板を眺めながら、この日はトイレ(有料)だけ借りて王ヶ鼻に向かいました。
梅雨とは思えないほどの素晴らしい天気で北を向けば浅間山、西を向けば北アルプス、南を向けば南アルプスと富士山が見えました。
王ヶ鼻には多くの石仏があります。王ヶ鼻神社の祠があり、山岳信仰の修行の場だったようです。
王ヶ鼻〜二人ノ小道〜三城分岐〜三城いこいの広場 145分
王ヶ鼻からはひたすら下っていくものだと思っていたのですが、二人ノ小道は登ったり下ったりを繰り返します。それほど大した標高差ではないのですが、細い道で枯れ草で足を滑らせたり、浮石が多かったり、蛇が出てきたり、なかなか油断できない、ロマンチックな想像とはかけ離れた道でした。あまりけなしては申し訳ないのでフォローすると、樹林帯が好きな私には気持良いと感じるところもありました。二人ノ小道は迷いやすい所もあるので、上の王ヶ鼻から王ヶ頭へ行く道を選んだほうが無難かもしれません。王ヶ鼻から下ったところにある案内標識もわかりづらいですね。
お薦めの温泉
美ヶ原高原の麓には扉温泉があります。その中の1軒「桧の湯(ひのきのゆ)」は地元の人が良く行く人気の温泉施設です。露天風呂の温度はぬるめで登山後の筋肉疲労をゆっくりと癒すのにとても良いと思います。入浴料:大人300円 電話0263-31-2025 松本市入山辺8967-4-28
詳しくは、当サイト内の記事「秘湯 桧の湯(扉温泉)」をご覧下さい。
【登山者・記事 アルプスちえみ】
八丁ダルミコース・木舟コース や 百曲りコース・アルプス展望コース と組み合わせるのも楽しいです。