長峰山

レベル:
山行日: 2009.07.26
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長峰山

長峰山(ながみねやま)は安曇野市明科にある標高933.3mの里山です。歩いて登る人よりも車で行く人のほうが多い山です。車道が光城山に続いているので長峰山・光城山を縦走することもできます。
昭和45年5月に長峰山に川端康成(小説家)、東山魁夷(画家)、井上靖(小説家)の3名が来たことがあります。それは当事の南安曇郡穂高町が北アルプス山麓の自然と開発の調和実現のために川端康成に意見を求めてのことでした。頂上には東山魁夷の文章が石碑として刻まれています。
当時の様子は安曇野市のホームページ「三人の作家安曇野来訪」に詳しく書かれています。

アクセス方法

長峰荘上の駐車場<マイカーの場合> 国道19号線を北に向かい安曇野市明科の中川手簡易郵便局が左手に見えると国道19号の右側には長峰荘の看板があるのでそこで右折します。小さなトンネルを通りまっすぐ登っていくと長峰荘に出ます。登山口の駐車場は長峰荘のすぐ上にあります。

長峰荘登山口(標高約580m)~尾根 約25分

気持のよい林
良く整備された登山道で歩きやすいです。
←登り始めはこんな感じ。
アカマツ林少し上にいくとアカマツの林になります。
傾斜はそれほどきつくありません。

尾根~車道 約20分

尾根の林アカマツ妖怪
尾根伝いはゆるやかな坂道です。気持のよい雑木林の登山道。尾根に上がってくるまでのアカマツはまっすぐに伸びていたのですが、尾根にあるアカマツは幹が太く曲がっています。木の妖怪のように感じます。
石仏良いお顔
傾斜が若干きつくなった所には小さな石像があります。いいお顔です。

車道~長峰山頂上 約10分

車道から脇へそれる車道をしばらく歩きますが、3分くらいで車道から左手に入っていくと草原が広がっています。
頂上のモニュメント
頂上付近にはパラグライダーが飛び立つように滑走場があります。頂上には大きなモニュメントもあります。
東山魁夷石碑そして東山魁夷の石碑も。石碑には「安曇野を想う 東山魁夷 五月の若緑に蔽われた安曇野はなんと美しかったことか 上高地から流れ出る梓川が高瀬川と合流し犀川となって北に流れる平野の上に高く連なる北アルプスの山々 常念、東天井、燕と長峰山の上で案内人の指し示す残雪の嶺々を仰ぎながら飽かず眺めたひとときが忘れられない」と書かれています。(石碑の文字は読みにくかったので、安曇野市役所明科総合支所の方に教えていただきました)
雲がかかる北アルプス北アルプスを一望できるはず
展望台がありますが、展望台の上からは木が邪魔をして眺めがいまいちです。下で見る眺めのほうがいいです。
展望台展望台からの眺め

長峰山頂上~天平の森 約10分

天平の森へ看板
天平の森
天平の森はキャンプ場・コテージ・天文台・展望風呂・食堂などもある複合施設です。畳敷きの休憩所があり、自然観察や星に関する本を見ることもできます。

天平の森~長峰山頂上 約15分

蝶の森看板
天平の森と頂上の中間には蝶の森があります。立て看板によると安曇野市「長峰山を愛する会」の人たちが平成13年から山の手入れをして蝶が生活できる森を作ったようです。

長峰山頂上~長峰荘登山口 約35分

歩きやすい登山道なので足がすいすい運びます。あっという間に登山口に着いてしまいました。
きのこナデシコ花菌類?

感想

今年(2009年)の梅雨明け以後は天候がぐずつき急変することも予想されたので標高の高い山に行く気になれませんでした。それでも山を歩いていないと体がなまってしまいそうでどこか歩きたいな~という時にお薦めの山です。空き時間にちょこっと登れる感じもいいです。下山後にすぐ長峰荘で温泉に入れるのもうれしいです。長峰荘に関しては当サイト内「光城山」をご覧下さい。
【登山者・記者:アルプスちえみ】