十石山

レベル:
山行日: 2015.09.11
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十石山

今回は、乗鞍岳の23ある峰の北側に位置する「十石山」をご紹介したいと思います。標高は2520m。松本市街地からも比較的近くて、あまり登られていないマイナーな感じの山ですが、山頂からの穂高連峰の眺望は最高なのです。

松本市からのアクセス

<マイカーの場合>
長野道松本IC下車。国道158号線をスグに右折して西へと走ります。そのまま直進のまま山道を走って約1時間程、「沢渡」という上高地へ入る際マイカーの駐車場がある集落を超えてスグの白骨線へ右折で入り、約20分ぐらい登って行くと、「白骨温泉」に到着します。公共の駐車場に車を止めて、現在は通行止めとなっている「スーパー林道C線」の入り口に歩いて上がり、そこからカーブを2つ上がっていくと、カーブの真ん中に登山道入り口(昔の「さくらフィルム」の看板)があります。そこから登山がスタートです。
<公共交通>
JR松本駅から上高地線に乗り、終点「新島々駅」で降ります。白骨温泉行きのバスに乗り換えて「白骨温泉」へと行きます。白骨温泉に到着したら上記のように登山道まで。

 

登山道始点~十石避難小屋(3時間半)

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白骨温泉の登山道から登り始めると、スグにこの看板の分岐になります。ここを看板通り左へ曲がって登っていきます。ここからはカラマツ林をジグザグに急登を上がっていきます。

 

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少し登って行くと、カラマツ林はいつの間にか無くなり、原生の森になっていきました。 そこには巨木と言うぐらいにとても大きな白樺の木が、緑の笹の海の上に立っていました。こんなに大きな白樺の木はなかなか無いのです!・・・。

 

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コチラは、針葉樹の「コメツガ」の木ですが、これもかなりの巨木です! 一周=5~6mぐらいありそうでした。 そしてとっても高くて上の方は見えないぐらいでした。本当にスゴイです。

 

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原生林のような森を抜けて登って行くと、笹ヤブの道になります。この笹ヤブの道が長かったです・・・。 この辺りから雲の中になって白くなってしまい、精神的にヤラれてしまいました。歩けど歩けど延々と辿り着かない感じでした・・・。

 

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それでもこの時期、そんな登山者の気分を紛らわせてくれるのは、やはり美しい自然の色合いでした。 紅葉が始まっていたのです! 十石山では、標高2200mぐらいから、少しずつ赤いナナカマドがみられました。

 

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このナナカマドの「赤」色は、7回竈で燃えた!と言われるほど真紅な「赤」という感じで、本当に艶やかで美しく、キレイです! ウットリしてしまう「赤」なのです!!

 

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コチラは紅葉とは違いますが、「オヤマリンドウ」もたくさん咲いていました! ここ、十石山の登山道の上部は笹ヤブの中の道なのですが、この時期はこの「リンドウ」だらけ!という感じで咲きまくっていました! なので、この道を「リンドウロード」と勝手に名づけてしまいたいぐらいでした。

 

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3時間ほど歩いて、ようやく高い木も無くなって笹ヤブの道を抜けると、辺りは真っ白な雲の中でした。本当はここから素晴らしい眺望があるハズなのですが・・・。小雨もパラパラと降ってきてしまいました。

 

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それでも、何とか「十石避難小屋」までは到着しました。 朝は晴れてて、来る途中の車からは乗鞍岳山頂も見えていたのに、「十石山」の稜線は強風&濃霧で真っ白状態でした・・・。残念です~~。

 

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仕方が無いので、この「十石避難小屋」の中でバーナーを使ってお湯を沸かして、
ラーメン&スープなどの温かいランチを食べました。

この「十石避難小屋」は、素晴らしい造りの快適な避難小屋です! キレイですし、調理器具もたくさんあり、このまま営業できそうなぐらいです。 そしてこの「十石避難小屋」は乗鞍高原や松本市やその周辺に住んでいる有志のみなさんで維持・管理されているのです。 これは本当にスゴく大変な事なのです。 感謝の気持ちいっぱいでした。

 

十石避難小屋~白骨温泉(2時間半)

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稜線からは強風&雨で真っ白では何も出来ません・・・。 晴れていればここから乗鞍岳までの稜線を歩きたかったのですが、強風と雨なので早々に退散でした・・・。 ここから見る乗鞍岳は、また次回になりました。

 

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いろんな山を登っていたら、こんな事もありますね・・・。なので来た道をまた歩いて帰っていきました。 それでも紅葉は始まっている木もあってキレイでしたし、この画像の辺りはお花畑になりそうな感じで楽しそうでした~~。

 

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小屋から歩いて1時間ぐらい下ってくると、雲の中から抜けてきて、下界は晴れていたのでした・・・。こう言うのは、何だかとても悔しいですが山の天気だけはしょうがないです。 最後は陽が当たって美しい緑のトンネルを抜けて帰って行きました。

 

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晴れていれば、「十石山」の山頂からは、目の前にこんな感じで穂高連峰が見える最高の眺望があるのです!(これは乗鞍・大黒岳) 今回は雲の中で真っ白だったので、また次回スッキリと晴れた日にトライしたいと思います。

【取材・登山者:ハタゴニアン】