八子ガ峰 《冬期 スノーシュー》

レベル:
山行日: 2009.02.08
46
標高:1869m
八子ガ峰 《冬期 スノーシュー》

八子ガ峰(やしがみね)は、北八ヶ岳蓼科山の西に位置します。長野県の茅野市と北佐久郡立科町にまたがり、東峰(標高1869m)と西峰(標高1833m)があり東西に長く、稜線からの眺望が素晴らしい山です。

アクセス

マイカーの場合 高速長野道松本インターから乗り、岡谷ジャンクションで中央自動車道東京方面に進み、諏訪インターで下りたら右折、信号「新井」で左折して国道152号を上って行く、信号機「鬼場橋」で左折して県道192号に入り、そのまま道なりに上っていくと右側に蓼科山登山口のすずらん峠園地駐車場に着く。
この日は若干道に降雪があったものの特に問題なく駐車場に来ました。道の心配よりも駐車場の心配をしたほうが良かったのかもしれません。ほぼ満車状態でした。何とか駐車できたものの下山後駐車場に戻ってくるとさらに車が駐車されていて、車の移動をしてもらったりして出るのに時間がかかりました。今回紹介したこのルートには駐車場に簡易トイレ(1個)がある程度です。茅野市の市街地のお店などを利用してから上ったほうが良さそうです。

やまたみ登山学校の実習登山

今回は、やまたみ登山学校の実習登山で八子ガ峰のスノーシューハイキングと搬送訓練を行ないました。標準的な時間の測定が困難だったので、実施した時間を表記しました。

すずらん峠園地駐車場 登山口(標高約1720m) 10:00

登山口登りはじめ傾斜がきつくなる蓼科山
雪は若干固めでしたが、さらさらの所もあり、人が歩いていない所を歩いたほうが楽でした。10分ほど登ってから振り返ると蓼山が写真のように見えました。

赤い屋根のヒュッテアルビレオが見えてきました。(10:35)

ヒュッテアルビレオに到着 10:45

蓼科山雲がかかる
アルビレオ付近から見た蓼科山。この時は、雲が低く垂れ込めて八ヶ岳側の眺望は良くありませんでした。

広い稜線を歩いて行きます。

東峰 11:00


記念撮影。予定では、ここまでだったようですが、参加者の希望により中央峰(東峰と西峰の間の丘標高1833m、正式名称ではありません。)を目指すことになりました。降り口は急な坂でしばらくは下りなので楽だったのですが、後半は登り坂になります。

中央峰 11:25

中央峰奥に北アルプスが浮かぶ
雲も少なくなり始めました。八ヶ岳方面も見えてきました。中央・北アルプスが良く見えます。20分ほど休憩。昼食。
東峰へ登る前方に八ヶ岳
東峰に戻りますが、来たルートを歩かずに、南側斜面から登ってみました。登りきると雲がなく写真のような素晴らしい景色が広がっていました。(12:20) 県歌「信濃の国」の歌詞に出てくる『乗鞍 御嶽 駒ケ岳 浅間は・・・』の山々が全て見られたことにみんな感激していました。

ヒュッテアルビオレ 12:30


素晴らしい眺めを思う存分満喫して下山開始。

搬送訓練開始 12:40

敷き詰める本当に人が入るぐるぐる巻きカーブに注意
ツェルトを搬送のシートにします。運ばれる人が痛くないように、底には出来る限り敷物を敷き詰めます。頭にはリュックを入れて保護します。運ばれる人が寒くないように、フリースやダウンウェアなどをいくつも入れます。運んでいるうちにズレ落ちないようにロープでグルグル巻きにします。カラビナやシュリンゲを使って搬送しやすく持ち手をつけます。下り坂は勢い良く落ちていかないように後ろからついていく人が引っ張り上げながら調子をとっていました。カーブの場所に石が出ていたりして慎重に搬送しました。(13:10訓練終了) 搬送された人の感想は「整体のローラーに乗っているみたいで気持ちよかった」とのことです。

すずらん峠園地駐車場 登山口 13:30


お薦めの温泉

蓼科温泉
長野県茅野市北山プール平4035-170
TEL 0266-67-2100
営業時間 9:00~20:30
入浴料金 400円
露天風呂はありませんが、タイル張りの昔懐かしい感じの温泉です。良く知られているらしく、次々に山帰りのお客さんが来ていました。温度はやや熱めで冷えた体も十分温まります。
2009年の長野県内は暖冬で降雪量が少なく八子ガ峰周辺も同様でした。
冬の山は何と言っても天気が重要です。今回は、途中から素晴らしい眺めが現れ、太陽の光も心地よく最高の山行になりました。
搬送することがないほうがいいのですが、登山学校だからこそこのような訓練が出来たことも貴重な体験です。実地講習も重要ですね。
  【記者・登山者 アルプスちえみ】