~歴史と文化の町 松本で 未来への時を刻む~
昭和49年(1974)、本田親蔵(ちかぞう)氏(1896~1985)は、生涯をかけて収集した貴重な和洋の古時計コレクションを、人々に永く親しんでいただきたいと願い、松本市に寄贈されました。以来、本田コレクションは、松本市立博物館を代表するコレクションのひとつとして人気を集めてきました。その後、市民から寄贈していただいた時計もコレクションに加わり、より充実したことから、さらなる活用を目指して、平成14年、松本市時計博物館が開館しました。日本一大きな振り子型時計は、当博物館のシンボルです。
この博物館の最大の特徴は、時計をできる限り動いている状態で展示していることで、今まで以上にコレクションの魅力を引き出しています。さらに、幅広い年齢層の皆さんにより親しんでいただけるように、オリジナルアニメーションをはじめとした映像をふんだんに取り入れ、時計と関係の深い蓄音機とSPレコードの鑑賞コーナーも設け休日にはミニコンサートも開催しています。常時約110点の時計と関連資料を、それぞれのテーマにもとづいて展示・解説し、展示替えも行いながら収蔵する600点あまりの時計を紹介しています。