ホテルニュームーン
10月16日(金) 19:30
まつもと市民芸術館小ホール
アフタ-ト-ク決定
筒井武文監督・プロデューサー ショーレ・ゴルパリアンさん
本編上映時間86分
母が隠した秘密。娘がついた嘘。二人をつなぐ絆がゆっくりとほどけていく――。
静かなスリルとサスペンスに満ちた、母と娘の愛の物語。
テヘランで大学に通うモナは、生まれる前に父を亡くし、教師をしている母ヌシンと二人暮らし。一人娘に厳しい門限を課し、交友関係にも目を光らせる過保護な母に、モナは少々辟易気味。そんななか、モナは、ホテルで見知らぬ日本人男性と会うヌシンを目撃したのをきっかけに、自身の出生をめぐる母の話に疑念を抱き始める。男は果たして誰なのか。ヌシンの過去に何があったのか。母と娘の間に生まれた小さな綻びは、徐々に大きな亀裂へと発展する。愛する者の抱えた秘密を、人はどう受け入れればいいのか。筒井武文監督(『孤独な惑星』)が現代のテヘランを舞台に作り上げた日本・イラン合作映画。母と娘の複雑な愛憎関係がつくりだす先の読めないスリリングなストーリーに、きっと誰もが魅入られる。
実力派スタッフ、キャストが勢ぞろい。
現代のテヘランを舞台に、日本映画/イラン映画の枠を超えた新たな名作が誕生した。
「現在のイランで生きる若者たちの物語をつくりたい」。『ホテルニュームーン』は、イランの風景と人々に一目惚れした筒井武文監督の熱い思いからスタートした。監督の思いに応え、日本に滞在経験のあるイランの人気脚本家ナグメ・サミニが、テヘランに住む母と娘の物語を執筆。イランの生活文化、日本とイランの歴史的関係を取り入れながら、謎に満ちたサスペンスドラマを書き上げた。シングルマザーのヌシン役は、イランで国民的な人気を誇る女優マーナズ・アフシャル。娘のモナ役には、新人ラレ・マルズバンが抜擢された。ヌシンの秘められた過去の扉を開く日本人・田中役を永瀬正敏が、その妻役を小林綾子が、円熟した演技で魅せる。撮影監督は、『アウトレイジ』シリーズをはじめ北野武監督作品を数多く手がけてきたベテラン、柳島克己。美しいテヘランの街でのロケ撮影から室内劇まで、かすかな陰影をも繊細に捉え、見事な映像を作り上げた。実力派スタッフ・キャストが勢ぞろいした本作。世代も国籍も超え、誰も見たことのない新たな名作がここに誕生した。(公式サイトより)