― ちゃんと『音』を聴く爆音映画祭 -
会場 まつもと市民芸術館 小ホ-ル(本年は100席限定)
〒390-0815 長野県松本市深志3-10-1
監修 boid 樋口泰人
主催 NPO法人コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト
共催 一般財団法人 松本市芸術文化振興財団
※ご来場・ご鑑賞の際は『マスク』などコロナ感染対策
にご協力いただける方のみチケットを販売させていただきます。
チケットは2020年10月14日10時より発売
料金は各作品1800円均一
但し『Reframe THEATER EXPERIENCE with you』のみ2200円
座席数 チケット販売について
まつもと市民芸術館小ホ-ルは定員288席ですが、コロナウイルス感染対策として指定席ではありませんが、作品指定各作品100席分のみ販売板とします。
前日までにチケットが完売の場合当日券はありません。
チケットは『まつもと市民芸術館』のみ取り扱いになります。
窓口・電話・ネット複数の選択があります。
詳しくは
音楽
11月13日 (金)18:20~19:30
監督:岩井澤健治
原作: 大橋裕之「音楽と漫画」
2019年/71分/日本
配給: ロックンロール・マウンテン
(C)大橋裕之・太田出版/
ロックンロール・マウンテン
岩井澤監督 上映前舞台挨拶
サイン会/『音楽』の原画販売も決定しました。
世の中に1枚しか存在しない貴重な原画です。
コロナ禍で5月通常上映予定が延期になりましたが、今回『爆音上映』にパワ―アップ。7年を超える年月をかけ、作画4万枚越えを全て手書き。カナダの映画祭でグランプリ。スイスの映画祭では最優秀オリジナル音楽賞を受賞。
楽都松本へ『これが【音楽】ダ』!
デッド・ドント・ダイ
初爆音上映
11月13日 (金)19:50~21:35
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ビル・マーレイ
アダム・ドライバー
2019年/104分/スウェーデン・アメリカ合作
配給:ロングライド
(C)2019 Image Eleven Productions,Inc. All Rights Reserved.
『ゾンビ映画』と『田舎は怖い』という古典的ジャンル映画を見事にコメディ映画に昇天させた。気持ちの良いギタ—とスラッシャ-の音。ゾンビはイギ—・ポップ、世捨て人はトム・ウェイツなど、何が飛び出てくるか開けてビックリ玉手箱。
ロシュフォールの恋人たち
11月14日 (土)9:30~11:37
監督: ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
カトリーヌ・ドヌーブ
フランソワーズ・ドルレアック
1967年/127分/フランス
配給:ザジフィルムズ、ハピネット
(C)cine tamaris 1996
昨年1月に亡くなった作曲家ミッシェル・ルグランを偲び上映。CMにも使われた名曲は「元はこの映画だったんだ!」そんなお客様の顔が浮かぶ。華麗な音楽と共にたっぷり2時間の桃源郷。初公開の時、借りの題名は『ロシュフォ—ルの若者たち』でした(笑)
眉村ちあきのすべて(仮) 初爆音上映
11月14日 (土)11:50~13:05
監督:松浦本
眉村ちあき
徳永えり
2019年/75分/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
タイトルがこの映画のすべてを語っている。彼女を知っている人も知らない人もフィクション×ノンフィクションの75分の世界を彼女と一緒に駆け抜ける、何?このカルタシス。そこに「仮」の答えがある。
眠る虫
初爆音上映
11月14日 (土)13:20~14:52
上映+
金子由里奈監督アフタートーク
『MOOSIK LAB 2019』グランプリ。本作は『死者』と『声』の映画です。そして小さな『音』の為の映画です。爆音映画祭の一つの目的「聞こえない音を聞く」試みの設定をした時に、どんな化学変化が起きるか楽しみでならない。
ゾンビ 日本初公開復元版
初爆音上映
11月14日 (土)15:10~17:05
監督ジョージ・A・ロメロ
ケン・フォ-リー
デビット・エムゲ
1978年/115分/アメリカ・イタリア合作
配給:ザジフィルムズ
(C)1978 THE MKR GROUP INC. All Rights Reserved.
惑星の爆発で起こった光線が地球に届き死者が蘇り、ゾンビに噛まれることでゾンビになる。コロナ禍で未知のウイルスと戦う今観ると何かと裏読みしたくなる。巨大ショッピングセンタ—でのゾンビ狩りは、後のゾンビ映画の作り方を決定させた。
フェノミナ インテグラルハード完全版<4Kレストア版>
初爆音上映
11月14日 (土)17:25~19:20
監督:ダリオ・アルジェント
ジェニファー・コネリー
ドナルド・プレザンス
1985年/115分/イタリア
提供:NewLine Corp. (C) 1984 TITANUS
今年のラインナップでこの作品を上映できるのが一番うれしい。ジェニファー・コネリ—はどこまでも可愛く、この作品のゴブリンのメインテーマ曲はどこか悲しくライブで聴いた時は泣いてしまった。ラストこれでもかの怒涛の展開もどこか物悲しい。
Reframe THEATEREXPERIENCE with you 初爆音上映
11月14日 (土)19:40~21:05
Perfume
Directer: Taketoshi Sado
Stage & Choreo-Director:MIKIKO
Visual & Interaction Design:Rhizomatiks
2020年/85分/日本
配給:日活
© 2020“Reframe THEATER EXPERIENCE
with you”Film Partners.
セレクトが本作を上映すると告知したら皆さんビックリ。perfumeを演出する最高の集団が、最先端のデジタル技術を駆使したライブを映像化。今回はそれを『再現』するのではなく、『爆音映画祭』が、もう一つのライブを演出します。
サスペリア
<4Kレストア版> 初爆音上映
11月15日 (日)10:00~11:39
監督:ダリオ・アルジェント
ジェシカ・ハーパー
アリダ・ヴァリ
1977年/99分/イタリア
配給:是空
(C)VIDEA S.P.A.
公開当時、『決してひとりでは見ないでください』この宣伝につられ皆でワイワイ映画館に行った。極彩色の中、少女たちに悲劇が襲いかかる。そしてゴブリンの音楽が全編に響き渡る。
雨の空港シ—ンから一気にゴシックホラ—の世界へまっしぐらの傑作。
地獄の黙示録 ファイナル・カット
初爆音上映
11月15日 (日)12:00~15:02
監督:フランシス・フォード・コッポラ
マーロン・ブランド
マーティン・シーン
2019年/182分/アメリカ
配給:KADOKAWA
(C)2019 ZOETROPE CORP. ALL RIGHTS RESERVED.
あの音はどうやって作られているか?そんなサウンド・デザインを語る上で絶対に欠かせないのが『地獄の黙示録』。ヘリコプタ—の音に重なるザ・ドア—ズの『ジ・エンド』からM・シ—ンの最初のセリフ『Saigon,Shit!』。あなたはもうベトナムに居る。
セノーテ
11月15日 (日)15:30~17:15
上映+小田香監督ト-ク
監督・撮影:小田香
2019年/75分/日本・メキシコ合作
配給:スリーピン
(C) Oda Kaori
※アフタ-ト-ク 小田香監督
過去の爆音映画祭上映『鉱ARAGANE』でノイズに導かれ地中深く連れて行ってくれた小田監督が、今回はメキシコに点在するセノ—テと呼ばれる洞窟内の泉の水中へ連れて行ってくれます。私たちは全身全霊でマヤ文明の精霊の声を浴びることになります。
VIDEOPHOBIA
初爆音上映
11月15日 (土)17:30~19:30
上映+宮崎大祐監督
主演廣田朋菜さんアフタートーク
監督:宮崎大祐
廣田朋菜
忍成修吾
2019年/88分/日本
配給:boid、VOICE OF GHOST
(C)「VIDEOPHOBIA」製作委員会
ジャンケン大会で VIDEOPHOBIAオリジナルパ-カ-などプレゼント。
宮崎監督が昨年の『TOURISM』に引き続き今年も新作を提供してくれました。ネット社会の中で当事者として巻き込まれ、精神を失調していく主人公。モノクロの世界に重低音を増幅しての上映。私たちの心拍数も限りなく上がる。クロ—ジングにふさわしい傑作
世界の中心へようこそ
気づいたら全国各地で開催されている爆音映画祭。
シネコンで開催されているものは基本的に全国一律なラインナップでお届けしているのだが、各地の公共施設などで開催されているものは、俄然主催者の意図が色濃く出る。
特に松本は徹底している。わたしはこれを上映したいし皆さんに観ていただきたいのだという意思が、そのラインナップに脈々と波打っている。主催者の生きてきたこれまでの人生がにじみ出ていると言ったらいいか。
わたしたちは映画を観ると同時に、それを見てきた主催者の、あるいは主催者とともにそれを見てきた世界中の人々の人生に触れるのである。爆音は、映画の音を増幅させる一方で、それによってその映画の外側へとわたしたちを導く。
つまり、それを見てきた人々の人生やこれから見るだろう人々の人生を、わたしたちは爆音上映される映画とともに生きることになるのである。
豊かさとはそういうことを言うのだと思う。1本の映画はその映画だけでできているのではない。
その果てしない広がりを全身で感じていただけたら。
その意味で、松本は世界の中心であると言ってしまっていいと思う。
爆音映画祭監修 boid 樋口泰人
(爆音映画祭 2019in松本開催時コメント)
爆音映画祭って何?
通常の映画館音響セッティングではなく、音楽ライブ用の音響セッティングをフルに使い、大音響の中で映画を見・聴く試みです。その爆音によって視覚までが変容して映画そのものが違って見えるくる。大音響でなければ聞こえてこない幽かな音を聞くという、大胆かつ繊細な上映となります。(爆音映画祭公式HPより)
爆音映画祭監修のboidの樋口さんが、まつもと市民芸術館小ホ-ル用に、1作品ごとに『音』を調整・作ります。ここで観る映画は、ここでしか観られない・聞けない唯一無二の上映になります。
樋口泰人
映画評論家 ロック評論家
1957年山梨県生まれ。1998年にboidを設立し、ビデオ、CD、書籍を製作販売。04年より吉祥寺バウスシアタ-で爆音上映イベント。08年より『爆音映画祭」スタ-トし現場に赴き監修をしている。18年にはロシアで開催。