聖山《冬期》

レベル:
山行日: 1970.01.24
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標高:1447.1m
聖山《冬期》

聖山(ひじりやま)は長野市と東筑摩郡(ひがしちくまぐん)麻績村(おみむら)にまたがる標高1447.1mの山。
冠着山(かむりきやま)、四阿屋山(あずまやさん)、聖山を筑北(麻績村、旧坂井村、旧坂北村、旧本城村)三山と呼び、聖山は一番標高が高く山容も他の二山よりもはるかに大きい山です。
山頂からは360度見渡すことができ展望の良さで知られています。
山頂はなだらかで電波塔がいくつもあるため遠目には美ケ原と間違われることもあるそうです。
登山コースは坊平コース、三和(みわ)峠コース、聖山遊歩道の三つがあります。
今回は積雪期の三和峠コースを紹介します。スノーシューでの山登りです。

アクセス

長野県自動車道松本I.Cから長野方面に向かい麻績I.Cで下ります。国道403号を右折して聖湖を目指します。聖湖に着いたらガソリンスタンドのある交差点を左折して県道501号線を上がります。(注意:トイレは聖湖で済ませておきましょう)
2011年1月22日の道路状況は聖湖までは除雪された車道に雪はありませんでした。聖湖から上の三和峠・聖峠方面は除雪はされていましたが道に雪があり圧雪状態でした。冬期の道路状況についてはよく確認してからお出かけ下さい。
今回の山行はマイクロバスで行き、三和峠から登り聖峠に下山しました。三和峠・聖峠には駐車スペースがあるのですが、積雪期は雪に埋もれています。

今回の山行はやまたみ登山学校OB会やまたみ倶楽部で行きました。講師三人、参加者12人の総勢15人。(実はこの日袴岳スノーシュー山行を予定していたのですが、昨年の年末からず~っと北信方面は雪が降っているため予定を変更して聖山にしました。)
マイクロバスをチャーターしたので登り口と下り口を違う場所にすることができました。
時間については休憩時間を含んでいます。かなりゆっくりのペースです。

三和峠~聖峠


△登山口の状況9:00三和峠(標高約1200m)からスノーシュー登山開始。ありがたいことに人が歩いた跡がありません。新雪を楽しめました。
樹林帯ですが木の葉が落ち、日差しがあるため太陽の温かさを感じながら登ると熱いくらいでした。汗をかかないように上着を脱ぎました。汗をかくと休憩などで止まったときに冷えてしまうので注意しましょう。
時々視界が広がり素晴らしい景色を眺めながら休憩をとりました。
ほとんど平らな場所で先頭を歩いたときにはフワフワの雪で気持ちよく、いつまでも歩いていたい気分でした。
この間の道は歩く場所がはっきりとわかるため道に迷うことはありません。

聖峠~東屋

10:30聖峠(標高約1300m)着。
ここから一登り。ルートがわかりにくくなります。
聖峠から聖山の手前の東屋までは270度。コンパスを合わせ、時々地図で確認しながらルートを探します。道間違いしそうな場所が1箇所ありました。こんな時は、地図とコンパスが役に立ちます。使い方を学習したことがあるのに使わないでいると忘れてしまいます。再度教えてもらいました。
登り坂で先頭を歩かせてもらいました。昨年の中倉山ほど埋もれることはなかったのですが、少し埋もれる程度でも坂だと思うように足が進みません。それでも気持の良い雪で楽しんでいました。時々進むべき方角がわからなくなることがありましたが、すぐ後ろには講師さんがいたので確認しながら安心して歩けました。全てが雪で覆われているとどこもかしこも行けそうで迷ってしまうので、やはり山を良く知っている人と行くのがいいですね。


東屋~山頂


11:25東屋(標高約1420m)着。
東屋から山頂を見ると「あ~まだまだ、登れるかな~」と思いますが、大丈夫です!
ちょっと下って登ればあっという間に山頂です。


山頂


11:50着。12:30分まで休憩。風もなく手袋をはめずに昼食が食べられました。
残念ながら北アルプス方面は雲がかかっていて見えませんでした。美ケ原はわかりました。
山の名前がわかる案内板が方角ごとにあるので、そんな風に見えるのか~と思いながら案内板を見ていました。


スキー場跡上部

休憩後本当だったら北アルプスを眺めるのに最適な場所に移動。頂上から5分も下らないような場所です。
北アルプスは雲の中だったのですが、それでも素晴らしい眺めでした。
ウサギの足跡がたくさんありました。
ここは聖山パノラマスキー場跡です。スキー場は2010年シーズンまで営業されていましたが現在は廃止。山スキーを楽しんでいる人がいるらしく跡がありました。


山頂~聖峠

再び山頂に戻り12:45下山開始。
無意識にバッタバッタとスノーシューを上げて歩いていました。私の後ろを歩いていた講師の飯島さんからかかと側を引きずるように歩くと楽だとアドバイスしていただきました。つま先側を軽く上げて言われたように歩いてみると確かに楽でした。今まで無駄に足を上げて歩いていたのだと気がつきました。
下りは楽しすぎ!! フワフワの雪の中を駆け下ります。最高に気持がよく聖峠にあっという間に着いてしまいました。楽し過ぎて写真を撮るのを忘れてしまったほどです。
聖峠13:20着。

感想

久々の山登りでうれしくて楽しさに集中していたため全体的に写真を撮ることを忘れていました。今回は倶楽部の記録係でもあったのに、家に帰って来てから見直すと18枚しか写真を撮ってませんでした。こんなに少ないのは初めてです。
雪があまりにも気持が良くて、天気も良くて、陽射しが心地よくて・・・いろいろ忘れてしまうほど良い日だったのです。
今回歩いたルートは落葉樹が多いようだったので春の新緑や秋の紅葉シーズも良さそうです。無雪期だと三和峠までの往復は上り1時間25分、下り1時間5分のようです。(聖峠の往復は上り35分、下り20分。)信州の山の写真集を見ていたら聖山のカラマツの芽ぶきの頃でしょうか、緑の林の奥に雪をかぶった北アルプスの山並みが見える素敵な写真がありました。シーズン始めに足慣らしも兼ねて行きたくなりました。
【登山者・記者:アルプスちえみ】