五竜岳 遠見尾根《冬期》

レベル:
山行日: 2015.03.04
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五竜岳 遠見尾根《冬期》

今回は、冬のトレッキングとして、白馬五竜とおみスキー場からゴンドラに乗ってアクセス出来て、北アルプスの眺望が素晴らしい「遠見尾根トレッキング」をご紹介したいと思います。スノーシューやテレマークスキーなど雪の上を歩く道具を使って登って行き、360°の冬山のパノラマを楽しめます。

アクセス

車ならば、松本方面から国道147号線を北上していきます。白馬村に入り五竜とおみスキー場への入り口の交差点を左折して入っていきます。五竜とおみスキー場のスキーセンター「エスカルプラザ」の前に大きな駐車場があります。

公共交通ならば、JR大糸線「神城駅」で下車。(松本駅からの所要時間は1時間20分ほど。)駅からは歩いて10分ぐらいだと思います。

 

ゴンドラ・リフトに乗る

五竜テレキャビン・ゴンドラ→(標高817m)~パノラマ駅(標高1516m) 8分乗車

アルプス第一クワッドリフト 6分乗車
片道の所要時間は約15分ほどです。
全区間通しの乗車料金は、片道1,300円でした。

 

ゲレンデトップ~小遠見(2007m)

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アルプス第一リフトでゲレンデトップまで登っていき、そこから冬のトレッキングがスタートします。リフトを降りて左側へと歩いていくと、この画像のような尾根地形の場所があります。そこに小さな注意看板があり、この先はスキー場管轄外の冬山だということが分かります。ここから登り始めるので、ここでスノーシューやテレマークスキーにシールを付けて雪の上を歩く用意をします。ビーコンなどアバランチギアも忘れずに。 そしてこの画像の左側から尾根づたいに稜線を右側へと歩いていくのです。

 

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雪を踏みしめながら「遠見尾根」を歩いていくと、尾根はだんだんと細くなっていきます!・・・。この辺りではクライマーの左側に(画像を見て右側)雪庇が出来ますので、雪庇の上には乗らないように少し距離を置いて気をつけながら歩いていきます。雪庇の上に乗って雪庇が崩れてしまうと大事故になりかねません。

 

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そして、約1時間半ほどで「小遠見」(2007m)という小高い峰に到着しました。(ゆっくり歩いて行っても2時間もあれば到着できると思います。)この「小遠見」からは、まさに!360°パノラマという絶景を見ることが出来るのです!

 

「小遠見」からの景色

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まず最初は、やはり「五竜岳」です。真ん中少し右に見える4つの黒い菱形がトレードマークです。これは武田信玄の紋章のように見えることから「武田菱」と言われています。この遠見尾根を、さらに先へと進んでいくと、五竜岳まで行くことが出来ます。

 

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五竜岳の南に聳えて見えるのが、この「鹿島槍ヶ岳」(右)と、「爺ヶ岳」(左)です。特にここから見える「鹿島槍ヶ岳」は「北壁」と言われている絶壁で、厳しくも美しい山容なのです。

 

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北側には八方尾根があり、その向こうには「白馬三山」も見えます。左から「白馬鑓ヶ岳」、「杓子岳」、「白馬岳」です。

 

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北東方面には、頚城山塊も見えます。真ん中の白い山が「火打山」です。その左側が「焼山」、右側が「妙高山」です。

この他にも東側には、「浅間山」、「八ヶ岳」、「南アルプス」なども見渡せました。

 

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帰りのルートは、歩きの場合は、登って来た遠見尾根をそのまま下りて行きます。雪山のトレッキングでは、下りも登りと同じぐらい時間がかかりますので、時間の調整は余裕を持って行動してください。 (今回の僕たちはスキーで登って行ったので、帰りは滑って帰りました。)

*今回の「遠見尾根、冬のトレッキング」も、比較的簡単ではありますが、冬山登山になります! 雪の上を歩く装備を扱えて行動出来る技術が必要になりますし、厳冬期の冬山登山の技術も必要です。もし、この「遠見尾根、冬のトレッキング」登山に行きたいと思われる方は、必ず山岳ガイドさんと一緒に行く事をオススメします。くれぐれも安全登山でよろしくお願いします。

【登山者・記事 ハタゴニアン】