松本が武田信玄の支配下にあった時代。敵対関係にある越後の上杉謙信が、南からの塩の道を今川、北条に断たれて窮地にあった信玄に塩を送りました。ここから「敵に塩を送る」と言う格言が誕生、義侠心のある行為に対して、この格言がよく使われています。永禄11年(1568)1月12日、本町と伊勢町の角「牛つなぎ石」の場所に、塩を積んだ牛車が着きました。
義侠心のある越後の武将上杉謙信公を讃え、感謝の日として、塩市の行事が誕生しました。明治になり、塩は国の専売となり、その後は松本が飴の生産日本一ということもあって飴市となって、一月の第二の土日に開催されています。今日では、全国あめ博覧会・即売会や歩行者天国、塩取合戦(綱引き)、時代行列、音楽隊パレード、太鼓連と演舞連の共演、など様々な催しが行われ松本の新春イベントとなりました。