山辺ワイナリーは、美ヶ原・ビーナスライン・扉温泉への道中にあり、観光客に人気のスポットです。
250年の歴史を持ち美味しいブドウの産地として名高い山辺地区のブドウのみを使ってワインづくりを行っています。輸入ワインや濃縮果汁の使用はありません。
高い栽培技術と情熱を持つ契約農家の人達が作るぶどうを使用して、味わいのしっかりしたワインを醸造しています。
ワインの人気商品ベスト3は、ナイヤガラ(甘口)・コンコード(甘口)・シャルドネだそうです。
信州以外ではあまり売っていない薄緑色のナイヤガラは、芳醇な香りでファンが多いです。希少なワインもあり、お気に入りのワインが売り切れの場合は、連絡先を登録すると新酒ができた時に連絡をくれます。
ワイン売り場では、好みのワインを試飲できます。
9月に取材した時は、無料で飲めるワインが21種類、有料(150円)が4種類もありました。売り場からワイン醸造所の様子も見られるようになっています。運がよければ作業をしているのが見られますよ。
併設のJA農産物直売所「ファーマーズガーデンやまべ」では、地元生産者の栽培したぶどう・リンゴ・野菜など季節の食材が揃っています。ブドウは、6/20頃のハウス物に始まり露地物が終わる11月中旬まで、特に8月中旬から9月が最盛期で、贈答品としての購入が多いです。
種類はデラウエア~ナイアガラ~巨峰~ピオーネなどで、山辺特産のデラウエアは他の産地のものと比べると粒が大きくて甘いと評判!
レストラン「マリアージュ」もあり、地元食材を使用した欧風田舎料理とワインが味わえます。
松本の市街地から遠く、車でないとアクセスが不便ですが、その分、レストランの西側のテラスや駐車場の付近からブドウ畑と北アルプスの絶景が楽しめます。天気が良ければ、三角の常念岳の左側に槍ヶ岳が小さく見えるので探してみてください。
生産者 (契約農家)のお話
兼業農家の小出さんにお話を伺いました。
奥様と一緒に生食用とワイン用のぶどうを作っています。会社がお休みの日だけではなく、会社勤務の日にも出勤前と出勤後にぶどうの手入れをされているそうです。
このような努力のおかげで山辺のおいしいワインができるのですね。
10箱につき1箱糖度検査を行ないます。小出さんは28箱(280 kg)持ってきたので、3箱検査を受けていました。糖度によって価格が違ってくるそうです。