創建については詳らかではありませんが、古代からの洩矢(もれや)の神の系譜で「千鹿頭大神」を祀り、諏訪信仰と深いつながりのある神社と言われています。特徴はスケールが全てダブル、鳥居、参道、神殿、拝殿、社務所などの施設が仲良く二つずつあり、なおかつ、「御柱祭」の行事がダブルで実施されるという二倍の魅力ある神社です。
ダブルとなった理由は、元和4年(1618年)千鹿頭山の稜線を境として西側の東五千石が高島藩領(神田)となり、東側が松本藩領(林・大嵩崎)に分割されたことから二社分離となりました。今でも「御柱祭」は同日に双方の氏子により盛大に行われています。
このお祭りは、平成12年松本市指定無形文化財ともなり、拝殿も平成30年に松本市指定文化財となっています。さらにこの場所は千鹿頭山森林公園ともなっており、展望台からのアルプスの眺望、千鹿頭池の桜、つつじ、の名所でもありその他、カワセミや鴨、鷺などの楽園でもあります。