成熟したクラシックの土壌 聞く、弾く、習う最高の環境がある
世界的指揮者、演奏家、出演者が一堂に会し、
上質なクラシックを間近で堪能できるセイジ・オザワ 松本フェスティバル。
オーケストラやオペラだけでなく、出前コンサートや吹奏楽パレードなど
様々なスタイルで演奏を楽しめることも特徴の一つです。
さらに、世界をまたにかけるクラシックの音楽教室スズキメソッド。
この本拠地が松本にあります。鈴木慎一先生の教えを直接受けた上質な講師がこのまちにはたくさんいます。ヴァイオリン教室がこれほどたくさんある地方都市は、日本のどこを探しても松本だけではないでしょうか。高校の頃、各クラスにヴァイオリンを習っていたことのある人が最低3人はいたのを記憶していますが、これだけヴァイオリンが身近に存在することは、全国的に見れば珍しいことでしょう。クラシック音楽を始めやすい素晴らしい環境です。
楽器に適した乾燥した風土 楽器メーカーが多い
楽器を始めるのに松本が適しているというのは、上質な講師がいるからだけではありません。北アルプスに抱かれた土地の恩恵も存在します。一年をとおしてカラッとした気候は楽器を良好な状態に保つのにも適していて、いつでもベストに近い状態で演奏を楽しめます。また、その気候ゆえにギターやウクレレを中心とした楽器メーカーが集積していて、クラシック以外でも良質な楽器を手にすることができます。国内でも松本産の楽器は評価が高いです。
新しい音楽の形どんな音楽でも受け入れられる寛容さ
松本で盛り上がっているのはクラシック音楽だけではありません。既存のクラシックともポップともロックともつかないオルタナティブな音楽を集めたミュージックフェスティバル「りんご音楽祭」も近年爆発的な勢いで人気を集めています。過去には、水曜日のカンパネラ、UA、ハナレグミ、BRAHMAN、スチャダラパー、加山雄三率いるTHE King ALL SARSなどが出演しています。「整然として秩序だったイメージのある松本だけど、どこか思いきり羽目を外せる場所もほしいな」という方にはぜひいってほしいです。松本に存在する、いや日本に存在する音楽イベントの中でも最高峰に思い切ったパフォーマンスに出会えること間違いなしです。
りんご音楽祭以外にも、音楽の新しい形を提案する場が松本にはいくつかあります。瓦レコードやGive me little more.、ヴィオパーク劇場などの“地上とアンダーグラウンドの中間みたいな場所”が僕にはおなじみです。お酒とともに、新しい音楽の形に酔いしれることができます。
松本市民は祭り好き 祭りにはいつも音楽が
「松本市民は祭好き」と市民の誰しもが確信しているほど、松本ではイベントが多いです。市の中心地では年間通して毎週何かしらのイベントが催されています。そしてどのイベントにも決まって生の演奏が流れている。ここではポップスやジャズ、アイリッシュミュージックなどその日その日で出会える音楽が違います。松本では、いつでも気軽に音楽に触れることができるのです。気ままに街を歩けば新しい音楽に巡り合えるかもしれませんよ。
松本の音楽はクラシック一辺倒ではありません。一見すると交わることのないような、色々なジャンルの音楽が、表面的な音楽面だけにとどまらず、演奏者の心理面でも影響しあい、面白いうねりがこのまちに起きています。「あっちの畑ではこんなものを作っている。ならこちらは全く別のこれを作ろう」「あれは面白いから自分のこれに活かそう」反発心や対抗心であったり、好奇心であったり、うねりの原動力はさまざまですが、これからも音楽を取り巻く環境の好循環は激化していって、ますます面白い街になっていくんじゃないかと思います。みなさんも楽都松本の躍動に注目していてください!