妙高山、燕登山道コース。

所要時間:7時間ほど  レベル:
57
標高:2454m
妙高山、燕登山道コース。

「妙高山」は、長野県の北端にある信濃町から北へ新潟県へと入ってすぐにある山です。標高は2454m。日本百名山となっていて、馬蹄形をした爆発カルデラ形の外輪山と、中央に盛り上がった形の溶岩ドーム状の山頂がある、典型的な火山です。焼山、火打山と、この妙高山で頚城三山と言われています。今回はこの「妙高山」へと、燕温泉から登る燕登山道コースを登ってきました。

 

登山口である燕温泉までの行き方。

<マイカーの場合> 松本市から、高速道路で北上して「妙高IC」で下ります。高速を下りたらR18の信号を左に曲がり、少し北向きに走ると妙高高原公園線があり、左に曲がって登って行きます。関温泉を過ぎて九十九折を登って行くと行き止まりが燕温泉となります。温泉街に入る手前に30台程の駐車場があり、トイレもありました。
<公共交通の場合> JR信越本線「関山駅」で下車、バスで燕温泉まで15分のようです・・・。

僕たちは、松本市内からマイカーで高速に乗って行きました。

 

燕温泉登山口→麻平ルート分岐点(1時間20分)

燕温泉街を一番奥に進むと階段があり、登りきった所に登山届けを出すポストがありました。そこからまたこの画像の階段を登ると社があり、この社を左側から巻いて登って行くと、コンクリートで舗装された登山道が続いています。途中、「黄金の湯」という露天風呂がありました。露天風呂を過ぎてから左の道を進むと、一旦車道に合流して、少し車道を登って行くと、登山道の入口の看板があります。そこから細いコンクリート登山道が始まります。

 

しばらくは、左に「大倉沢」という深い沢、そして外輪山である「神奈山(1909m)」を見ながら登って行きます。目の前には、これから自分達が登る「妙高山」が見えていました。

 

また少し登って行くと、山小屋のような建物がありました。これは妙高赤倉温泉の源泉でした。赤倉温泉はここから温泉を引いているのか~!と感心してしまいました。 回りにはかなり濃厚な硫黄臭が漂っていました。

 

1時間ほど歩いて行くと、2段に分かれた細く大きな滝が見えてきました。上部が「称明滝」、下側が「光明滝」です。どちらも40m程はあるでしょうか? 温泉質の滝なので、水が白濁した感じで、回りが酸化して茶色くなっていました。

 

滝を左から巻いて一気に登りきると、麻平コースとの分岐点に到着です。 ここは少し平たい地形なので、休憩するのに最適な場所だと思います。

 

 

麻平コース分岐点→天狗平。(1時間ほど)

麻平コース分岐点からは、しばらく川沿いを進みます。この辺りの川も温泉らしく、流れている水が白濁していて、回りが酸化して赤茶色になっていました。とても不思議な光景でした。水は冷たかったです。

 

川沿いから左に逸れていくと、「胸突き八丁」という九十九折の急な登りになります。ここからは急な登り坂を一気に登っていくのです。

 

「胸突き八丁」の九十九折を登って行くと、標高が一気に上がって景色がひらけていきました。対岸の山は外輪山の「神奈山」で、山肌の紅葉の色合いがとてもキレイでした。

 

そして約1時間ほどで「天狗平」に到着しました。 ここは赤倉登山道との分岐点になっていて広場になっているので、ここも休憩するのには最適でした。回りの紅葉がとてもキレイに色付いていました。

 

天狗平→妙高山山頂。(1時間30分ほど)

天狗平を出発して山頂へと登って行くと、すぐに「光善寺池」という、とても小さな池がありました。この池の回りの紅葉も、素晴しく美しかったです!

 

「光善寺池」周辺は、まさに紅葉のスポットでした! 僕達が登った時はこの辺りから白い雲が掛かってきていたので、紅葉を見るのには光りが当らずに紅葉の色合いが映えませんでしたが、青空だったらもっと美しく見えたと思います。

 

しばらく紅葉と笹のトンネルを登って行くと、稜線で突然ひらけて登山道が岩場になりました。それでも岩場に階段が掘ってあったり鎖が付けてあるので、それを持って慎重に登っていきました。この辺りから風もゴーゴーと強くなってきていましたが、雨は降りそうになかったので、山頂まで頑張って登っていきました。

 

山頂直下では岩がゴツゴツした登山道となりました。それでも赤ペンキの矢印や○マークがあるので、白い雲の中でもそれを探しながら登っていきました。赤ペンキのマークはしっかりと付けてあるので、迷う事はないと思います。

 

そして、「妙高山(2454m)」に到着しました! 燕温泉をスタートしてから、休憩も入れて、僕達の足で約3時間半掛からなかったぐらいでした。妙高山は北峰と南峰の山頂があるようです、このルートを登ってくると画像の南峰に到着します。北峰はここから130m先らしいですが、今回僕達はここまでとしました・・・。僕達が登った時は、途中まで山頂も見えていたので、行けるかな?と思ったのですが、山頂までもうスグのところで雲がかかってしまって、山頂では真っ白になり景色が見えなかったのが残念でした・・・。

 

 

この妙高山南峰の山頂には「妙高大神」が祀ってあるらしいです。でも、この石仏は馬に乗っている人のようで、「将軍地蔵」と書かれていました。その他、「妙高山大神上越中頸覚満講」と書かれた鉄柱もありました。

 

僕たちが山頂に到着した時は白い雲の中で真っ白になっていて、山頂からの景色は何も見えませんでしたが、雲の少し下に居た時は、上越市や日本海も見えていました! 手前の山は外輪山の「神奈山」です。

 

 

妙高山山頂→燕温泉(下り、約3時間程)

僕たちは、登って来た時と同じ道を下って帰って行きました。紅葉のトンネルがとてもきれいでした。

 

【注意と総評】

今回の「妙高山」は、百名山の中でも比較的登り易く、登山道も変化に富んでいて、とても面白いコースでした。山頂付近の岩場だけ注意をすれば、それほど難しくも無く、好ルートでした。しかし、途中にトイレはありません!!なので、携帯トイレを必ずご持参下さい。そして、くれぐれも安全登山でよろしくお願いします!

 

【2020年10月9日 登山者:ハタゴニアン】