八坂神社本殿 松本市指定等文化財まつもとししていとうぶんかざい やさかじんじゃほんでん

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  • ご拝殿

松本平でも数少ない貴重な萱葺きの本殿  桁行1,657mm、梁間2,686mmの木造建物で、砂岩系の自然石切石積の基壇上に土台を入れ、浜縁付き三間社流造の萱葺きで柱は丸柱、軒は二手先重垂木、向拝は大面取角柱、水引虹梁二間重垂木で造られています。 

  旧町村地区を除いた松本市内の神社で、萱葺き屋根の本殿を保持しているのは、里山辺小松の八坂神社と入山辺南方の諏訪社の2件のみで、八坂神社は三間社で規模も大きく、平成15年には萱屋根の葺替えを行っています。工事の際に発見された棟札から建立年も明らかであり、この地方の神社建築史上貴重なものです。 

  社伝では、天文18年(1549)、領主・小笠原長時の代に、神社創建について調べがありましたが、そのときすでに勧請年月等は明らかでなかったとされます。平成15年度の屋根葺替工事の際に発見された棟札等の墨書から、山家小路の大工多右衛門を棟梁として、延享元年(1744)に棟上げが行われ、同2年に完成したことが判明しています。また、神社に伝わる他の棟札から、文化13年(1816)、文政9年(1826)、明治6年(1873)、同32年、昭和34年(1959)、同48年に葺替えや屋根の修理が行われていることがわかります。 

*出典「松本のたから」

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里山辺3684-1
2018.7.11 ※経年変化により、記事の内容と現在の状況は異なる場合があります