まつもとの七夕

歴史
Wed, Jul 8, 2009
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武家と町人が育んだ城下町の文化

松本地域の七夕行事は、軒先に七夕人形を飾ったり、ホウトウやまんじゅうを供えて食べたりします。人形を飾る事は珍しく、松本地方の他には、兵庫県に残っているようです。 子どもの健やかな成長を願い、初子の誕生を祝って贈られた七夕人形、心身の穢れをはらう七夕人形などがあります。 松本の七夕人形は、次の4つに大きく4つに分かれています。

流し雛 ▲流しびな形式 人型 ▲人がた形式
dscn5785.jpg ▲着物掛け形式(足長・かーたり) 紙びな ▲紙びな形式

着物かけ江戸時代中期から末期にかけて、すでに、七夕人形を飾る習俗のあったことが文献に残されています。 縁側には、星に捧げるお神酒や団子などのお供え物がおかれ、軒先に七夕人形が吊り下げられていたようです。 松本地方は、月遅れの8月7日に行われますが、8月6日に飾りつけ、8月8日の朝早くに片付けられます。


『まちなか展示』として飾られている七夕人形を見て歩きました。 通りの展示は、8月1日から8月10日まで行われます。

七夕人形マップ

七夕マップ

高砂通りのお店

高砂町1高砂町3高砂町2
人形町通りとも呼ばれるこの通りには、七夕人形飾りを売っているお店がたくさんあります。今年は、購入して飾ってみようかと思いました。

本町通りのお店

▲竹林のむこうに(陶器店) 三六七夕1 ▲顔にも注目(呉服店)

ヤマダドレスの庭

ヤマドレ街中とは思えない庭に飾られた七夕人形。昔は、軒先にこんな風に飾られていたのでしょうか?

 


上土通りのお店

増田カメラ2増田カメラ
▲それぞれのウィンドーに(カメラ店)

 

ナワテ通り

ナワテ通りにある事務所の前にも飾られています。

 


大名町ウィンドー

大名町ウィンドウ 『大名町ウィンドー』と名づけてしまいましたが、4種類の七夕人形が飾られています。

 


大名町の街路樹

シナノキの街路樹に飾られた七夕人形です。
街路樹3街路樹4

 


六九の店

▲華やかな柄(和紙専門店)

 

東急イン

ホテル内にも飾りつけがされ、松本の風物詩を味わっていただける演出です。

それぞれが商店独自の着物を着せられ、表情が違います。松本ならではの風情です。 お好きな七夕人形を探してみてはいかがですか?

【写真:市民記者 西森・三沢】