OMF 子どものための音楽物語 

文化
Sun, Sep 1, 2019
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OMF 子どものための音楽物語 

毎年、「子どものためのオペラ」として長野県内の中学1年生を招待。オペラ公演を観劇していましたが、
今年はタイトルを「子どものための音楽物語」として、9月1日に一般公演する「オーケストラ コンサート“ピーターと狼”」の抜粋版を観ました。

SKOの名ホルン奏者としても人気のラデク・バボラークさんが松本では初めて指揮台に立ち、日本での指揮デビューです。演奏したのはサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)

モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲


ヴァイオリンの後藤和子(ごとうあいこ)さんが指揮者はメンバーのホルン奏者のバボちゃんことラデク・バボラークさんで~すと紹介してくれました。自分は今コアラのいるオーストラリアに住んでいます。SKOのメンバーは日本をはじめ、ヨーロッパや、アメリカなどで活動していて、この時期に集まってたくさんのプログラムを演奏するんですよと教えてくれました。曲の紹介もしてくれました。

バルトーク:ルーマニア民俗舞曲BB76(I,V,VI,VII楽章)


今度はコントラバス奏者の、幣隆太朗さんが曲紹介をしてくれました。バルトークは東ヨーロッパの出、バボちゃんの出身地。地図だとチェコの右下(南東)オーストリアの右横、調べてみてね。いろんな国の曲に興味をもって自分の足で歩いてハンガリーからアフリカまで行ったと言われていて、もし生きていたら今の日本にも来て松本にも来て松本ぼんぼん踊ってたかも。自分は今18年ドイツにすんでいます。次の曲のラヴェルはフランスの人。SKOのメンバーにもフランス人いますよ。フランス語聞いてみましょう。イケメンオーボエ奏者マティユーさんです。

マティユー・ペティジョンさん  ぺらぺらぺ~~~ら フランス語だったから何言ってるかわからなかった。
でも次の曲をフランス語で紹介してくれました。

ラヴェル:組曲《マ・メール・ロワ》(I,III,V楽章)


次は打楽器の竹原美歌さんから、私は中学1年生の時から演奏しています。SKOには20年参加しています。小澤征爾さんは大好きな仲間に囲まれて過ごせることを毎年楽しみにしています。SKOも同じで大好きな松本の皆さんと過ごせることを感謝しています。では、次のためにチューニングをしますね。

後半のプロコフィエフ:ピーターと狼が始まる前に、語りで出演するムロツヨシさんが登場。「長野の中学1年生の皆さんこんにちは!」と大きな声で語りかけました。

「今回この作品に出演しようと決めたのには2つの理由があります。
一つはトップクラスのオーケストラと舞台に立てること。二つ目は、すべてが中学1年生の前で演技をやるというのは初めてで、今僕43歳ですがいつか学校みたいなところに行って演劇をやりたいと思っているからです。」と話しました。
そして登場人物の紹介。絵本作家降矢ななさんによる絵が映し出されると子どもたちも大喜び。音楽物語の始まりです。
小鳥=フルート

アヒル=オーボエ

猫=クラリネット

おじいさん=ファゴット

狼=ホルン

ピーター=弦楽器とムロツヨシ

兵隊=打楽器

そして、すてきな絵とムロさんのお話とともに進んでいきます。
みんな乗り出して観ていました。















とても楽しい音楽物語でした。

全部で4公演57校 約4200人が鑑賞しました。ムロさんの言うように、今回は学校行事で希望してきたわけではない子もいるかもしれないけど、これからの何らかの選択の中にどこかが少しでも心に残ってくれたらと思いました。

演奏曲:
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》K.492-序曲
バルトーク:ルーマニア民族舞曲BB 76(I,V,VI,VII楽章)
ラヴェル:組曲《マ・メール・ロワ》(I,III,V楽章)

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ラデク・バボラーク

プロコフィエフ:ピーターと狼 Op.67

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ラデク・バボラーク
語り:ムロツヨシ
絵:降矢なな